2025.10.02 日本のリユース文化を世界へ、ハードオフが越境EC支援イーベイで販売
越境ECで注目を集める中古ギター 出所:イーベイ・ジャパン
米電子商取引(EC)大手eBay(イーベイ)の日本法人、イーベイ・ジャパン(東京都渋谷区)は、国内リユース(再利用)事業大手のハードオフコーポレーションが新たに出店を始めたと発表した。中古ギターを手始めに越境ECを展開する。
ハードオフは、国内外合わせて1000 店舗以上を展開するリユース事業大手。楽器や家電、玩具など幅広いリユース商品を取り扱う。地域に根差した店舗運営を重視しながら、その知見を生かして米国や台湾、タイ、カンボジアにも進出。日本のリユース文化を海外へ広めている。
ハードオフが扱う日本のリユース品は、品質の高さやコストパフォーマンスの良さ、商材の豊富さ、商品の希少性が評価されている。 さらに越境ECの市場が拡大する動きも追い風に、海外でのリユース品需要が増えている。こうした中でハードオフは、リアル店舗に加えてオンラインでも海外顧客との接点を増やすため、欧米圏に強い販路を持つイーベイを新たな販売チャネルとして選んだ。
国内では公式ECサイト「オフモール」を運営しているが、越境 ECではイーベイ上で「HARD OFF JAPAN 」をストア名として展開。まずはビンテージに対する評価が高い中古ギターの販売を開始し、楽器やオーディオ、カメラ、パソコン、ハイブランドのバッグや財布などに順次拡大する予定だ。
イーベイは、190以上の市場でセラー(売り手)とバイヤー(買い手)を支援するマーケットプレースで、24年に約750億ドル(約11兆円)の取引高を達成。日本からの販売額は、トップの成長率を記録している。