2025.10.07 製造業の開発・生産を効率化 富士フイルムBI、3次元データ統合クラウド提供開始
3DWorksの画像イメージ
富士フイルムビジネスイノベーション(富士フイルムBI)は、自動車や家電、産業機械など幅広い分野の製造業における開発・生産現場のデータを3次元(3D)モデル上で統合・一元管理するクラウドサービス「3DWorks(スリー・ディー・ワークス)」の提供を始めた。
3DWorksは、量産開始前の試作工程で、開発部門と生産部門が製品仕様や製造条件を調整するために必要な情報を3Dモデルに集約。部門間での効率的な情報共有や迅速な合意形成を可能にし、製品開発期間の短縮につなげる。
従来の量産試作では、金型を使った試作部品を成形し、寸法や品質を測定して合否を判断するが、金型トライの回数が減らず、合意形成に時間がかかるなどの課題があった。3DWorksは、設計情報から測定結果、不具合対応までを一つのプラットフォームで一元管理することで、課題解決を後押しする。
測定データを基に試作品を3Dモデル上で視覚的に確認できるほか、修正履歴の管理や知見も蓄積できる。製造業のデジタル変革を支える基盤としての活用が期待されている。