2025.10.09 情シスのAI関与8割に拡大 連携とセキュリティーが課題
ソフトクリエイトは、情報システム部門を対象に実施した「AI導入・活用における企業の動向と情報システム部の意識調査2025」を公表した。AI(人工知能)導入や運用に関与する情シスの割合は前年の約6割から8割弱に増加し、全社的な活用が進む一方で、組織的に取り組む企業は5%未満にとどまった。
導入の主流は「安全な生成AIの導入」(28.9%)や「AIチャットの業務利用」(20.3%)に集中し、「社内システムとの連携」は3.6%と低水準にとどまる。AI活用が業務単位で分散し、全社最適化が進みにくい状況が浮き彫りとなった。
「学習データからの情報漏えい」への懸念が7割超に達し、知的財産やコンプライアンスへの意識も高まっている。ソフトクリエイトは今後、セキュリティー基準や運用ルール整備を支援し、企業の安全なAI活用を後押ししていくとしている。