2025.10.09 電話応対コンクール、福岡県大会を開催 優勝者は11月に仙台で全国大会

優勝者は11月に全国大会に出場する

電話応対コンクール福岡県大会の様子電話応対コンクール福岡県大会の様子

 日本電信電話ユーザ協会福岡支部(福岡市東区)は7日、電話応対技術の向上を目指した「2025年度第26回電話応対コンクール福岡県大会」を福岡市博多区のANAクラウンプラザホテル福岡で開催した。地区予選に出場した62事業所298人から2次予選を経て選抜された17事業所25人が出場し、電話応対の「技」と「心」を競った。

 今年のテーマは「お客様の笑顔を想い、価値を届ける応対を」。競技はインターネット通販も行っている「牛たん遊佐」の社員という設定で、客役との電話応対を行い、3分間で応対レベルを競う。審査は今年のテーマに基づき、初期対応、基本応対スキル、コミュニケーションスキル、全体評価などを5人の審査員が採点し、最低点と最高点を除く合計点で順位を決定する。

 あいさつで、永江靜加福岡支部長は「技術も審査されるが、やはり人間力。〝笑声〟を意識して頑張って」とエールを送り、NTT西日本九州支店の森川雄介ビジネス営業部長は、最近はAI(人工知能)やチャットボットでの応対も多い中、「お客さまに寄り添った電話応対で、信頼を築き、安心して電話を切っていただく、そういった応対を一つ一つつないでこられたのでは」と語った。

 競技順は当日くじ引きで決定、出場者は予選よりさらにグレードアップした応対を披露。持ち時間の3分を超えても減点されるため、緊張感のある白熱した競技が続いた。また、相互交流の場でもあり、熱心にメモを取る人も多くみられた。会場で声を出しての応援は出来ないが、ロビーでは、デジタルサイネージで選手への応援メッセージが回覧された。

 優勝は三谷央さん(NTTフィールドテクノ九州カスタマフロント)、準優勝は大川仁美さん(ワイズ・ヒューマン)、3位は磯部裕貴さん(SBI損害保険)。4位が竹山智子さん(東京海上日動コミュニケーションズ天神事業所)、5位が弥永梨紗さん(損害保険ジャパン九州保険金サービス第三部)、このほか優秀賞5人、審査員特別賞5人が表彰された。優勝者と準優勝者は、11月14日に仙台市の仙台サンプラザホールで開催の「第64回全国大会」に福岡県代表として出場する。

 講評では、問い合わせから客が払っている電話代を使いながら商品の案内へ、寄り添った話し方や応対ができていたかがポイントとし、原田徹審査員長は、「今年のテーマをもう一度みてほしい」と話した。

 日本電信電話ユーザ協会は、電気通信利用の実態調査やサービスの評価、人材育成などを目的に1976年に設立、電話応対教育やICT活用推進事業を主に活動している。