2025.10.28 日東電工、通期業績を上方修正 IT機器やスマホ向け製品の需要増が追い風

 日東電工は、2026年3月期通期の連結業績予想を上方修正した。IT機器やハイエンドスマートフォン向け製品の需要が増加していることから、売上高、利益ともに前回の発表数値を修正する。

 通期連結業績見通しは、売上高を9950億円、営業利益を1730億円、 税引前利益を1730億円、当期純利益を1260億円とした。前回の発表数値からの増減率は売上高が1.1%増、営業利益と経常利益が1.8%増、純利益が0.8%増とした。

 26年3月期第2四半期(25年4~9月)連結業績は、売上高が前年同期比1.6%減の5135億円、営業利益が同13.5%減の945億円、純利益が同13.8%減の689億円。インダストリアルテープと核酸医薬品などを扱うヒューマンライフが増収も、光学フィルムなどを扱うオプトロニクスが減収となった。

 対米ドル為替レートは、前中間連結会計期間と比較し4.7%円高となり、営業利益で105億円の減益要因となった。