2025.11.06 通信品質改善効果で増収増益 KDDI、25年4~9月期連結
KDDIが6日発表した2026年3月期第2四半期(25年4~9月)連結決算は、売上高が前年同期比3.8%増の2兆9632億円、営業利益は同0.7%増の5772億円、純利益は同7.6%増の3777億円となり、増収増益を確保した。EPS(1株当たり利益)目標達成に向け順調に進ちょくしている。
パーソナルセグメントのモバイル収入は前年同期比125億円増と好調で、通信品質改善や衛星インターネットサービス「スターリンク」との連携、料金改定に伴う価値向上策が奏功した。auとUQモバイル間のブランド移行が進み、平均収入(ARPU)は4460円と前年同期比140円増加した。
松田浩路社長は「通信品質ナンバーワンを基盤に、ライフタイムバリュー(顧客生涯価値)を意識した構造改革が成果を上げている」と述べ、下期も成長を加速させる考えを示した。
注力領域では、auフィナンシャルホールディングスの個人預金残高が1.3倍に拡大し、ゴールドカード会員も172万人に達した。DX(デジタルトランスフォーメーション)を含むビジネスセグメントではBPO(業務委託)事業の統合効果が進展し、IoTやデータセンターが好調に推移した。
第2四半期単独でも料金改定効果が顕在化し、売上高は前年同期比4.1%増、営業利益は同2.9%増となった。通期見通しは据え置き、モバイルを中心に下期で約550億円の増益を見込む。




