2025.11.06 エプソン、円安で通期売上を上方修正 マイクロデバイスなど堅調 25年4~9月期連結

 セイコーエプソンの2026年3月期第2四半期(25年4~9月)の連結決算は、減収減益となった。為替のマイナス影響が大きく響いたが、マイクロデバイスなどの販売が堅調に推移したことから、通期の売上収益見通しを上方修正した。

 売上収益は6674億円で前年同期比1・0%減。プリンティングソリューション事業は堅調を維持し、マニュファクチャリング関連やウェアラブル事業の売上も伸びたが、円安進行に伴う為替差損が影響した。事業利益は374億円で同26・7%減、営業利益も311億円で同10・9%減となった。ビジュアルコミュニケーション事業の減収や米国での関税コスト増も響いた。

 通期では、為替レートを円安方向に見直した結果、売上収益を当初予想より300億円上乗せし1兆3700億円に引き上げた。事業利益と営業利益の見通しは据え置いた。