2025.11.12 シチズン、4~9月期増収増益 堅調な海外がけん引 通期予想は上方修正
シチズン時計が12日発表した2026年3月期第2四半期(25年4~9月)の連結決算は、売上高が前年同期比1.7%増の1592億円、営業利益が同5.3%増の129億円で増収増益となった。主力の時計事業が北米を中心に好調に推移したほか、海外が堅調な工作機械事業も業績に寄与した。
事業別にみると、時計は売上高が同4.2%増の893億円で、営業利益が同21.9%増の117億円。完成品販売が北米市場を中心に好調に推移するとともに、自社EC(電子商取引)の伸長や販売単価の上昇で収益性が向上した。
工作機械は売上高が同3%増の385億円で、営業利益が同12%減の26億円。設備投資への慎重姿勢が長期化する中、国内市況に底打ち感が見られるものの、主に自動車関連が低迷。半導体関連や建機関連も足踏みし、減収となった。
デバイスは、売上高が同6%減の313億円で、営業利益が同41.8%減の16億円。自動車部品は、国内の自動車メーカーの生産の正常化が進んだほか、米中が堅調に推移し増収となった。小型モーターは、市況の先行き不透明感から販売が足踏みし、減収。プリンターは、国内と欧州を中心にPOS(販売時点情報管理)プリンターとバーコードプリンターが堅調に推移したが、前年同期に獲得したフォトプリンターの大口受注の反動で減収となった。セラミックスは光通信向けのサブマウント製品などが販売を伸ばし、増収となった。
通期の業績予想は、売上高を前回予想から90億円多い3270億円に、営業利益を45億円多い245億円に上方修正した。4~9月期の業績や10月以降の想定為替レートを1ユーロ=170円(変更前は160円)に見直したことなどを考慮した。







