2025.11.26 「みるだけでバッテリー点検」 パナソニックが新機能付き誘導灯を発売
「みるだけバッテリーチェック」機能付き誘導灯
パナソニック エレクトリックワークス社は12月1日、「みるだけバッテリーチェック」機能付き誘導灯を発売する。バッテリーを定期的に自動点検し点検時間を短縮できる「周期始動方式」を採用。従来のバッテリー点検では、開始から完了まで待機する必要があった。同製品は、3カ月ごとに自動で点検を行い、青色のインジケーターで自動点検の実施を表示するため、点検実施者は目視確認のみでバッテリー性能の点検を確認できる。
電池には、ニッケル水素電池を採用した。性能を最大限に発揮するためには、定期的な充放電が必要となる。バッテリーの電力を用いて実際に必要な時間点灯できるかを確認することで、バッテリーの性能の維持にも寄与している。
同社は、市中に設置されている誘導灯の推定台数は約1800万台と推定している。消防法では、誘導灯は6カ月に一度の点検と報告が定められており、非常電源の機能については、非常電源に切り替えて定格の時間、非常点灯するかを確認しなければならない。点検ができるのは消防士か消防設備点検資格者免状の交付を受けている人で、有資格者の減少と高齢化が課題となっている。そうした状況の中、2025年10月に点検要領が改正され、器具が自動で点検し、点検作業者は現場で器具状態を確認するだけの「周期始動方式自動点検」が認定された。
今回は、「壁・天井直付・吊下型」と「壁埋込型」が登場したが、今後もラインアップを拡充させていく。26年度には、出荷台数で35万台の達成を狙う。さらに30年度の普及目標として、同社販売のうち、みるだけバッテリーチェック機能付き誘導灯の販売比率を100%にすることを目指す。ライティング事業部プロフェッショナルライティングBU防災照明カテゴリーのカテゴリー長を務める飯塚毅氏は「今回の新商品は社会課題にマッチしていると考えている。さまざまな業界の展示会などで丁寧な説明を行い、既存商品と置き換えを行っていく」と話している。










