2026.01.26 【半導体総合/エレクトロニクス商社特集】東亜無線電機・江見佳之社長 IoTセンサーユニットに注力、開発会社と資本提携し品ぞろえ強化

江見社長

 東亜無線電機は74年以上にわたり電子部品、制御部品の専門商社として、長年の経験と実績で培った豊富な知識と技術力で、顧客の多様なニーズに対応してきた。2025年9月にはIoT分野や医療機器分野の製品開発を進めている木幡計器製作所(大阪市大正区、木幡巌社長)と資本提携を結び、これを機会にものづくりに関する課題解決にさらに注力する。

 木幡計器製作所は創業以来117年の老舗圧力計専業メーカーとして「いかり印の圧力計」を製造。近年はベンチャーマインドで、IoT分野や医療機器分野の製品開発を進めている。2013年から計器のIoT化で安全情報の即時可視提供のための研究開発を推進してきた。

 2020年には、アナログ計器に取り付け、数値のデータ化を図れる後付けIoTセンサーユニット「Salta(サルタ)」を発売。2024年には防爆仕様の「Salta-Ex」を製品化。製造業の人手不足の課題の解決に貢献してきた。

 東亜無線電機は、サルタを発売当初から取り扱い、工場現場などでのデータの見える化に貢献してきた。また、24年から発売している防爆仕様機種もプラントや化学工業系企業に提案してきた。

 1月20日からは、生産現場の圧力計を遠隔監視するクラウドサービス「Salta Cloud」の受注を開始した。従来、人手による巡回検針が必要だった現場業務を効率化し、生産性の高い設備運用を実現。利用者は、ログインするだけでハードに関係なく世界中どこからでもアクセスできるようになる。

 今回の資本提携を受けて、木幡計器製作所は東亜無線電機からの出資を受け安定した事業基盤をつくるとともに、両社の事業連携をより強固にしていく。その一つとして、サルタをはじめ、今後の新規開発製品について東亜無線電機と連携して販売拡大を図る。

 両社が持つ技術知見と販売力を生かすことにより、ものづくりに関する課題解決に寄与し社会に貢献していく。25年9月には、東亜無線電機から1人が木幡計器製作所の取締役に就任している。

 東亜無線電機の江見佳之社長は「事業連携によって製品開発力や販売力を高め、サルタに続く次の製品も視野に入れながら、シリーズ拡大を図る」と話している。