2020.10.26 オンライン開催の「CEATEC」来場目標 大幅未達
電子情報技術産業協会(JEITA)など3団体で構成するIT・エレクトロニクス見本市「CEATEC」の実施協議会は26日、23日に閉幕した「CEATEC 2020 ONLINE」の会期中の登録来場者数が8万5650人だったと発表した。当初の来場者目標「20万人超」には遠く及ばず、課題を残した。
21回目の今年は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、初めてオンラインで開催。国内外から約360の企業・団体が出展。コロナ禍を機に訪れたニューノーマル(新しい日常)時代を支える技術やサービスを集めるなどテーマや集客面で工夫を凝らしたが、4日間の来場者は当初目標を大幅に下回った。
今回の見本市では、場所と時間の制約を取り払えるオンラインの強みを発揮。複数の日にわたって入場した来場者が多かったことから、会期中の延べ来場者数は13万人を超えた。コンファレンスの聴講数は延べ10万5210人で、昨年の2万8228人を大きく上回った。
半面、リアルに実体験できる演出などを期待する来場者の足が遠のいた可能性もある。
協議会の鹿野清エグゼクティブプロデューサーは「オンラインのメリットや課題を多岐にわたって把握できたことは、次につながる唯一無二の資産であり、教訓とすべきことばかり」と強調。今後はリアルとオンラインのハイブリッド開催を視野に検討したい考えだ。
開幕初日の20日は、アクセスの集中でサイトを閲覧しにくい状態が発生。主催者は新規の入場登録を一時制限した。