2019.10.24 【次世代自動車用部品特集】トーキン ノイズ抑制シート「バスタレイド」車載仕様の提案本格化

 トーキンは、成長戦略の一環として自動車分野での事業展開に弾みをつけている。様々な車載用部品を品ぞろえしている中、ノイズ抑制シート「バスタレイド」の車載仕様を提案している。

 バスタレイドは、ミクロンオーダーの金属磁性体粉末を樹脂中に分散、混合し、シート化した複合磁性体。電子機器などから発生する高周波ノイズを効果的に抑制するシート状ノイズ対策部品。

 柔軟性があり、形状加工が容易なため、スペースの制約がある様々な箇所でも貼るだけでノイズ対策が可能になる。

 高透磁率を有しているので薄くても高いノイズ抑制効果が得られる。また、メガヘルツ帯域からギガヘルツ帯域まで幅広く対応できる。

 これまで、情報機器関連をはじめ、あらゆる電子機器の不要輻射(ふくしゃ)ノイズ対策や、LTE、Wi-Fi、GPSなどの受信感度改善対策、ESDによる誤動作対策など、豊富な実績を有している。今度は、自動車分野をターゲットに提案活動を本格化した。

 同社が自動車向けで用意しているのは、難燃UL94 V-0タイプの「EFF4」と「FF1」の両タイプ。いずれもノイズ抑制有効周波数は1メガ-3ギガヘルツ。

 使用温度範囲はマイナス40-プラス125度。自動車の信頼性試験AEC-Q200に対応する。

 自動車のコックピットは、高精細度LCDに周辺カメラや各種センサーが連携。しかもカーナビやスマートフォンとも連動し、GPSやWi-Fiなどと自在につながる。また、車内ネットワークの大容量、高速化、高周波化も進展する。

 バスタレイドの活躍の場が自動車に広がってきた。

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