2022.04.22 Dragon Ashの新曲「Tiny World」配信ジャケットにQPS研究所の衛星画像を採用

Dragon Ashの新曲「Tiny World」配信ジャケット

 ロックバンド「Dragon Ash」が20日に配信リリースした新曲「Tiny World」のジャケットに、衛星開発などを手掛けるQPS研究所(福岡市博多区)が撮影した画像が採用されている。

 選ばれたのは、QPSの小型SAR(合成開口レーダー)衛星2号機「イザナミ」が取得した東京のビル群の衛星画像。2021年に公開したSAR画像に、Dragon Ashのメンバーが興味を持ったことがきっかけで実現したという。

 SARとは、地表面に斜めに電波を照射し、その反射を受信することで地表を観測するレーダー。雲や噴煙を透過し昼夜問わずデータを得られることが特長だ。インフラ管理や災害対策など、幅広い分野での活用が期待されている。

 QPSは今後、36機のSAR衛星を打ち上げる計画で、世界中どの地点でも平均10分間隔で観測できる地上観測データサービスの提供を目指す。

 ジャケットに使用されたことについて、同社の大西俊輔社長は「驚いたが、このような形で注目いただけてうれしく思う」とし、「SARの技術や画像を多くの人に知っていただくことで、社会の発展に貢献できる新しい活用方法が見出されることを願っている」とコメントした。