2020.06.26 【オフィスソリューション特集】東芝テッククラウド連携などで働き方改革支援

e-STUDIOシリーズ

 東芝テックは、在宅勤務、テレワークが本格化するなど環境が大きく変わる中で、「ペーパーレス化などお客さまの課題も見えてきた。

 MFP(複合機)を使うことで、業務が改善されるなどお客さまのニーズを捉えたソリューションをより強化していく」(東浩毅プリンティングソリューション営業推進部統括部長)。

 同社は、クラウドサービスとの拡張性と独自機能の強化により働き方改革をサポートする「e-STUDIO シリーズ」が好評だ。同シリーズは、複合機とクラウドサービスとの連携やスキャン機能、OCR機能を強化している。

 クラウドでは、各種クラウドサービスと連携し、複合機から直接スキャンデータのアップデートや、データのプリントアウトが可能。

 また、スキャン機能の強化では、同社の特徴である原稿送り装置を利用した名刺スキャンを強化し、非定型サイズにも対応を広げている。

 14種類の特殊用紙に対応している。クラウドをベースに、特に同社の強みであるOCR技術を生かす。

 特に中小企業の人手不足に対応し、生産性の向上、業務効率の改善を解決するソリューションに注力。複合機のOCRアプリケーションやRPAを活用した自動化、さらに外部連携などによるAI OCRなどを、他社との差別化戦略の一つにしている。

 昨今の複合機を取り巻く環境の変化について、東統括部長は「環境は大きく変わった。働き方改革で、お客さまのニーズの優先順位も変わった。MFPのビジネスモデルも、従来のプリントボリュームの考え方から、MFPを使いどう業務の効率を上げていくか、より業務改善の方向に軸足を移していく必要がある。ペーパーレスをキーワードに、MFPのメリットをしっかり訴求していく」と話す。

 野村護プリンティングソリューション営業推進部担当部長は「多くの企業のボトルネックとなっているのが紙の処理や印鑑のための出社。また、セキュリティ、BCPなど課題が見えてきている。こうした課題に対応するとともに、より価値のある紙の出力の在り方が求められる」とみる。また、竹内浩二同PS商品・マーケティング担当グループ長は「テレワークの環境の中で、どうMFPを活用していくか。例えば、在宅、出先からのファクス受信への対応や紙でなくデータでどう処理するかなど、ニーズが変化している。テレワーク環境下で、MFPと連携した幅広い商材を用意していきたい」と強調する。

 販売面では、国内で圧倒的なシェアを持つPOSシステムを中心としたリテール市場を生かしたソリューションは、引き続き強化していく。

 環境面に配慮した「消す印刷」と「残す印刷」を1台に搭載、紙のリユースを実現したハイブリッド複合機Loopsシリーズは、今月から専用サイトも一新した。「モニターも継続、環境対策をもう一歩進めたい企業への訴求を強化していく」(野村部長)。