2025.04.13 パナ「ノモの国」や「空飛ぶクルマ」で未来体験 大阪・関西万博、雨で予定変更も
開場直後に多くの来場者でにぎわう万博会場
「2025年日本国際博覧会」(大阪・関西万博)が13日、大阪・夢洲で開幕した。午前9時の開門と同時に多くの来場者が入場。東ゲート付近では吉村洋文大阪府知事などが来場者を迎え入れたほか、パナソニックグループがパビリオンでセレモニーを開催するなど、初日らしい開幕イベントが各所で行われた。
「スタッフ1人ひとりが笑顔を絶やさず、やさしく、親切にお客さまをサポートしてほしい。『ノモの国に来てよかった』『また来たい』と思ってもらえるおもてなしをしてほしい」。開幕前にオープニングセレモニーを実施したパナソニックホールディングス(HD)執行役員の小川理子渉外担当はそう期待を述べた。
パナソニックHDの「ノモの国」は、子どもたちの感性を刺激することで想像する力を解き放つ体験型パビリオンで、セレモニーでテープカットや記念撮影を実施。70人の関係者が参加した。
「いのち輝く未来社会のデザイン」がテーマとなっている大阪・関西万博。会場には象徴となっている一周約2キロメートルの大屋根リングがあり、内側には海外パビリオン、外側には国内パビリオンが設置されている。内側ではアジアの音楽や舞踊が鳴り響き、外側では国内の伝統的な音楽が流れ、万博会場だけで世界を旅している感覚に。
オープン前の9時前には、ゲート前にたくさんの人が集まり、開場を待っていた。開場後、通路などでは吉村大阪府知事や横山英幸大阪市長などが来場者に手を振り、会場に迎え入れた。
大阪府と大阪市による大阪ヘルスケアパビリオンは、吉村大阪府知事、横山英幸大阪市長、西澤良記館長が登壇し、開幕イベントを実施した。
このパビリオンは、髪や肌の質などのデータを基にした25年後の自分に出会う体験ができる「リボーン体験ルート」を設けている。吉村知事は「人は生まれ変われるということがテーマになっている。リボーン体験ルートに入っていただき、25年後の自分と出会い、体験後には新しい自分に出会えるようなパビリオンになれば」と話した。
万博協会は、空飛ぶクルマの離着陸エリアでお披露目イベントを実施し、ポートに格納されていた2機種の空飛ぶクルマを披露。調整を図っていたが、デモ飛行は悪天候で中止した。
会場の天候は午前中まで曇りだったものの、午後からは雨模様。一方で、各パビリオンは終始来場者で混雑した。