2025.09.30 【業務用無線特集】エム・アールエフ UHF帯RFID温度ロガータグ、米アクゾンと代理店契約
AXZON社の温度ロガー
エム・アールエフ(M-RF)は、高周波部品・機器の販売とコンサルタントを事業目的とする高周波の専門商社で、特徴を生かしたカスタマーサービスには定評がある。
同社は、昨年、米国のセンサーICメーカーであるAXZON(アクゾン)社と国内代理店契約を締結し、アクゾンのUHF帯RFID温度センサータグの販売を開始した。
主にコールドチェーン(冷凍冷蔵物流)用途でのビジネス開拓を目指す。
同社は、RFIDビジネスでは、これまで韓国PHYCHIPS(パイチップス)社のRFIDリーダー/ライター(R/W)ソリューションの販売を長年行ってきた。パイチップスの高感度タイプ新製品(RFIDチップ「PR7」およびRFID R/Wモジュール「WINE7」)発売を機に、これらの製品の特性にマッチしたUHF帯RFIDタグの製造販売を行うアクゾンと新たに代理店契約を結び、タグビジネスへの進出を決めた。
アクゾンのUHF帯RFID温度ロガータグ「AZN5200」は、小型、軽量、超薄型の使い切り、シールタイプの製品である。この製品は、バッテリーを内蔵しているため充電が不要であり、さらに使い切り設計であることから、校正の必要がなく、維持費がかからないという大きなメリットがある。従来型の温度ロガーと比較し、圧倒的に低価格で提供できるため、これまでコスト面から導入が難しかった現場や、厳格な温度管理と大量使用が求められるコールドチェーン物流にとって最適なソリューションの提供を可能にする。
内蔵されたLEDによって、設定された温度のしきい値を逸脱していないかを、視覚的に確認できる。
エム・アールエフでは今後、パイチップスのUHF帯RFID R/WモジュールとアクゾンのUHF帯RFID温度ロガータグ、温湿度センサータグなどの組み合わせによる提案などを進める計画。現在、コールドチェーンなど厳格な温度管理が求められる分野の多様なエンドユーザーと、本製品の実証実験(PoC)を積極的に進めている。









