2025.10.13 【シーテック特集】COMPUTEX2026 世界のテクノロジー大手とスタートアップが集結

「COMPUTEX 2025」では国際企業とバイヤーによる活発な交流が行われた

業界の垣根を越えた新時代を共創

 2026年の「COMPUTEX」は「AI Together」をテーマに6月2日から5日まで台北南港第1・第2ホールに加え、台北世界貿易センター第1展示ホールや台北国際会議センターにまで会場を拡大して開催される。会場拡大に伴い、AI(人工知能)ロボットやテクノロジー体験の展示エリアが新たに設置される。

 エッジAIのニーズは各業界で急速に拡大している。調査会社トレンドフォースのレポートによると、エッジAI市場は2029年までに800億米ドル規模に達すると予測されている。

 AI製品の価値が高まる中、半導体メーカーは高性能で低消費電力のAIサーバーの開発に積極的に取り組む一方で、デバイスメーカー、ソフトウエア開発者、クラウド事業者などは協力して、データ処理効率の向上と、サプライチェーン連携を進め、産業競争力を高めている。エッジAIは産業転換を促す鍵であり、次世代技術の発展には異業種協力も欠かせない要素だ。

 来年のCOMPUTEXは「AIコンピューティング」「ロボット&スマートモビリティ」「次世代テクノロジー」に焦点を当て、世界中の企業が国際的パートナーを見つけるための場を提供する。

 昨年は1400社が出展し、エンジニアや起業家、バイヤー、国際メディアなど8万人超が来場。基調講演はエヌビディア創業者兼CEOのジェンスン・フアン氏、クアルコム社長兼CEOのクリスティアーノ・アモン氏、鴻海科技集団(Foxconn)董事長のリュウ・ヤンウェイ氏らが登壇。世界AIテクノロジーステージとしての中核的地位を確立した。 

 イノベーション・スタートアップ展示エリア「InnoVEX」は、国際的に認知され、新興企業が世界に飛躍するための重要な舞台となった。世界の資本家の注目を集め、起業チームの成長を加速させる場としての役割を果たす。

 COMPUTEXは、先端技術や革新ソリューションの発信の場であると同時に、国際的なパートナーシップ構築のため好機となる。事業規模の大小を問わず、参加企業はビジネスチャンスを獲得し、世界的な地位向上の機会となる。