2025.11.17 韓国・起亜自動車 4000億円投資 華城市で専用工場稼働
華城市のEVO東工場で行われた開所式
韓国・現代自動車グループ傘下の起亜自動車は14日、自車用プラットフォーム(車載基盤)を手がける「PBV」工場の開所式を華城市(京畿道)で行った。PBV工場は華城工場の東側に完成。同時に華城工場の西側でも、別のPBV工場を建設するための起工式を開いた。
PBVは「Platform Beyond Vehicle(車両を超えたプラットフォーム)」というコンセプトの略。同社によると、従来の「単なる移動手段」から進化し、ビジネスや都市インフラと連携したモビリティー・ソリューションを意味するという。
華城市にある同社の工場は「Autoland Hwaseong」と呼ばれ、自動車の一大工場となっている。PBVを生産するEVO工場は、「Evolution(進化)」という意味。同工場には、東と西の両側に工場があり、隣接してコンバージョンセンターが付属する。双方とも、PBV専用の生産拠点だ。2工場合計の投資額は約4兆ウォン(約4000億円)で、敷地面積は約29万7000㎡。
開所式が行われたEVO東工場は、既に稼働を始めた。年間生産能力は10万台。主に中型の「PV5」を生産する。乗用車仕様や貨物仕様、車いす対応など、用途に応じた生産が可能となっている。
起工式が実施されたEVO西工場は、2027年に稼働を始める予定。大型車「PV7」を中心に、タクシーやレンタカーなどの車を多量に使用する業者「フリート」向けを手がけ、年間生産能力は15万台に達する。
コンバージョンセンターでは、キャンピングカーやボックス車などの特別仕様車を、開発戦略的パートナーと共同で開発・生産する。開所式には、金民錫首相ら政府高官、地元自治体首脳ら約200人が参列した。









