2022.09.09 映像放送機器展「IBC2022」が開幕 オランダで3年ぶり、約1250社が出展
IBC会場(IBCのHPから)
欧州最大の映像放送機器展「IBC2022」が9日、オランダのアムステルダムで開幕した。
3年ぶりに開催した今年は、世界から約1250社が出展し、メディア業界の未来を見据えた革新的な製品や技術が披露されている。また、300人を超える講演者が参加するコンテンツプログラムなど、カンファレンスも充実。会期は12日まで。
ブースでは、高精細4K/8K、HDR(ハイダイナミックレンジ)といった高画質化技術をはじめ、IP(インターネット・プロトコル)やクラウド、5G、AI(人工知能)などを活用した新たなソリューション・サービスが披露され、映像制作業務の効率化や新たな映像表現のあり方が提案されている。
近年注目されている、VR(仮想現実)、AR(拡張現実)、MR(複合現実)、SR(代替現実)といった現実空間と仮想空間の融合技術による新しい体験を提供。これらの技術が作り出す新しいビジネスの創出への期待が高まっている。
特に、映画やテレビで最も話題になっている分野の一つとして、CG(コンピューターグラフィックス)を用いた撮影技術の一つのVFX(視覚効果)により撮影技術の進歩をみせている。VFXを用いた有名な作品では「トランスフォーマー」「ロード・オブ・ザ・リング」「トイ・ストーリー」などがある。
さらに、番組制作過程におけるCO₂排出量削減など、SDGsへの取組みも提案している。
(13日付電波新聞/電波新聞デジタルで詳報します)