リコー／リコージャパンは、企業のデジタルトランスフォーメーション（DX、デジタル変革）や働き方改革にフォーカス、製品戦略、ソリューションを強化している。

　同社は「人々の〝はたらく〟をよりスマートに」を目指して、様々なワークプレイスの変革をテクノロジーとサービスのイノベーションで、顧客とともに実現する「EMPOWERING DIGITAL WORKPLACES（EDW）」をビジョンとして大きく打ち出している。

　商品面では、新世代複合機「RICOH IM C」シリーズの販売が堅調だ。ソリューションでは、業務プロセスをデジタル化し、中小企業の生産性革新に貢献するソリューション「RICOH Intelligent WorkCore」を提供している。

　また、クラウドプラットフォーム「RICOH Smart Integration」を介して提供する各種クラウドサービスとの組み合わせにより、様々な業種業務に対応した最新のクラウドサービスを提供。合わせてワークフロー改善や最先端のセキュリティ機能への対応を実現している。

　AI（人工知能）を活用したOCR機能により、複合機が紙ドキュメントの情報をデジタル化するためのゲートウエイとなり、クラウドサービスとシームレスに連携した効率的なワークフローを実現。

　これによって中小企業を中心に残っている紙ドキュメントの業務プロセスをデジタル化して変革することにより、オフィス業務の生産性の向上に寄与している。

　EDWを実現するため「EDW パートナープログラム」をスタートさせた。これにより、パートナーとのアプリケーション連携を強化していく。

　「EDWソリューションと連携、モノからコトへの価値提供、お客さまの業務の困りごとの解決を図っていく」と福留剛オフィスプリンティング事業本部・事業戦略センター商品マーケティング室・計画2グループリーダーは話す。

　同社は昨年、シスコシステムズとの協業を発表した。この協業を製品化した第1弾となる製品「RICOH IM C6000／C5500／C4500／C3500／C3000／C2500 Cloud Connect Package」を14日から発売開始した。

　新世代複合機RICOH IM C製品群と、シスコシステムズのクラウド管理型ネットワークセキュリティソリューション「Cisco Meraki」をワンパッケージで提供する。

　「オリンピックを控え、サイバー攻撃が懸念される。特に中小企業のセキュアなネットワーク環境の構築」（福留グループリーダー）を行っていく。

【オフィスソリューション特集】目次

●クラウドなどと連携し付加価値提案を強化
●MPSサービス　より高付加価値を提供へ
●働き方改革　ITが不可欠　複合機の活用に注目
●商業印刷　進むデジタル化
●産業印刷　大きく広がる市場
●リコー〝EDW〟を打ち出す　顧客の困りごと解決を図る
●富士ゼロックス「ApeosPort-Ⅶ C」シリーズ　低速機など品揃えを拡充
●コニカミノルタ　A3カラー複合機品揃え強化
●セイコーエプソン　複合機市場に本格参入
●東芝テック「e－STUDIOシリーズ」が好評、働き方改革をサポート
●京セラドキュメントソリューションズ　事業の可能性を引き出す新しいブランディング活動
●ブラザー販売　 ITソリューション提案に力を注ぐ、印刷需要の高い業種に特化
●理想科学工業　世界最速のカラープリンタが国内外で高評価を得る