2020.02.18 【オフィスソリューション特集】セイコーエプソン 複合機市場に本格参入

LX-10050MFシリーズ

 セイコーエプソン/エプソン販売は、「スマートチャージ」の新製品を一挙発売、ラインアップを強化した。

 新たに文教向けとして「アカデミックプラン」のサービスも開始。同社では「ランニングコスト、低消費電力などの環境性能や高生産性などのインクジェットならではの特徴を生かし、普及を加速」(柳田貴之エプソン販売取締役スマートチャージSBU本部長)させる。

 プリンタでは高いシェアを持つエプソンは、高速印刷を実現して環境性能に優れた高速ラインインクジェット複合機/プリンタ「LX-10000Fシリーズ/同-7000Fシリーズ」を昨年5月に発売し、複合機市場に本格参入した。

 「当社は複合機では後発だが、開拓の余地は大きい。レーザー方式からインクジェット方式への置き換えを促進していく」と柳田取締役は語る。

 今回発売の新製品はA3複合機/プリンタの「LX」シリーズ3モデル、「PX」シリーズ3モデルの6モデル。

 「LX」シリーズは、「LX-10050MF/LX-7550MF/LX-6050MF」をラインアップ。「プレシジョンコア」ラインヘッドを搭載し、従来の100枚/分、75枚/分機に加えて、60枚機/分機を新たに追加。中速-高速機まで品ぞろえを増やした。

 オプションのフィニッシャとしてステーブルフィニッシャと中とじフィニッシャの2種類を用意。中とじフィニッシャで中とじの製本をすることができる。

 「PX」シリーズは、「PX-M7090FX」など3機種を揃えた。進化した機能とコンパクトさが特徴。「ラインアップ強化でさらに提案の幅が広がった。オプションのフィニッシャにより、後工程まで一気通貫の提案ができる」と柳田取締役。

 新製品投入などを機に「スマートチャージ」製品の新プランとして、学校現場に向けた「アカデミックプラン」を本格的にスタートした。

 各学校の印刷環境や利用状況に応じて、高速ラインインクジェット複合機を中心に適切な機種と台数、プランを提案していく。

 柳田取締役は「高生産性で先生方の働き方改革に寄与できる。生徒の学びの質も変えていきたい」と強調する。今後は、医療分野など、新たな業種への提案も積極的に行っていく計画だ。

 「オフィス改革」「働き方改革」をキーワードに、コトの価値の訴求を強化している。昨年7月から、JR新宿ミライナタワーの本社オフィスを同社の紙を再生する乾式オフィス製紙機「PaperLab」とスマートチャージを連携させ、環境配慮型のエコオフィスに転換した。SDGsの時代にふさわしいオフィス環境を提案していく。

【オフィスソリューション特集】目次

クラウドなどと連携し付加価値提案を強化
MPSサービス より高付加価値を提供へ
働き方改革 ITが不可欠 複合機の活用に注目
商業印刷 進むデジタル化
産業印刷 大きく広がる市場
リコー〝EDW〟を打ち出す 顧客の困りごと解決を図る
富士ゼロックス「ApeosPort-Ⅶ C」シリーズ 低速機など品揃えを拡充
コニカミノルタ A3カラー複合機品揃え強化
●セイコーエプソン 複合機市場に本格参入
東芝テック「e-STUDIOシリーズ」が好評、働き方改革をサポート
京セラドキュメントソリューションズ 事業の可能性を引き出す新しいブランディング活動
ブラザー販売  ITソリューション提案に力を注ぐ、印刷需要の高い業種に特化
理想科学工業 世界最速のカラープリンタが国内外で高評価を得る