2025.10.06 【九州半導体産業特集】品川商工 半導体産業の躍進に部品で貢献 66年の実績と信頼で

品川商工の製品群

 東京・品川の地で1959年に創業した品川商工は、ワイヤリングアクセサリーの専門部品メーカーとして今年で創立66年目を迎えた。創業時より重電、家電、通信、交通など、電気の流れるところ多岐にわたり、配線や基板周りのパーツ開発に積極的に取り組み、顧客ニーズに応えてきた。

 66年の販売実績を持つTCVキャップは丸型端子などの電線圧着部を絶縁保護する軟質PVC製キャップ。適用電線0.3~325㎟まで対応する全17サイズ、カラーは9色をそろえ、端末の色別表示に最適。また、TCVキャップ同様の製品で耐熱性、難燃性に優れた材料を使用したTCMキャップはUL規格認定(定格105度・600V)を取得、12サイズ、6色を展開する。

 SFチューブはPETモノフィラメントを編組した配線保護チューブとして50年の歴史を持つ。編組構造のため軽量で通気性があり、屈曲性、伸縮性に優れ、可動部のケーブル保護に向く。難燃品はUL規格認定、燃焼定格VW-1を取得。拡大最大径12~55㎜まで対応する6サイズを用意した。

 専用カット工具としてはヒートナイフSSがある。高温の独自刃先が編組チューブをスムーズに切断、カット面がほつれず、きれいに仕上げることができる。

 自動車、自動二輪車用途に開発されたネットプロテクターSSは耐摩耗性に優れた編組チューブで指定の長さに加工して納品するカット仕上げ品が好評。カット仕上げ品は独自の溶着技術で処理された挿入部分が装着時のほつれを防ぎ、作業効率が大幅にアップする。端部のテープ巻きなど、ほつれ止め加工が不要で部材点数、工数削減によりトータルコストダウンにつなげる。この独自製法による挿入部分は世界主要各国で知財権取得済み。

 1万点以上の自社製品全てがRoHS指令対応品。ISO9001、14001認証取得済み。