2025.10.10 JX金属、半導体材料工場で太陽光発電拡大 CO₂ 排出量削減約5倍に 

礒原工場の建屋に設置した太陽光発電設備

物流ポートに設置した太陽光発電設備 物流ポートに設置した太陽光発電設備

 非鉄金属大手のJX金属は、半導体材料などを製造する磯原工場(茨城県北茨城市)に太陽光発電設備を追加設置し、二酸化炭素(CO₂)排出量削減を5倍近くに拡大した。 

 JX金属は発電事業者が敷地内外への発電設備の設置と運用、保守を実施し、発電した電力を需要家に供給する電力購入契約であるPPAモデルを採用。2022年から設備を導入し、化石燃料由来の電力と比較して年間約100トンのCO₂排出量削減につなげてきた。今回の追加設置で同488トンまで拡大する。 

 このほかにも電子機器の心臓部となるフレキシブル回路基板に用いる圧延銅箔などを生産する倉見工場(神奈川県寒川町)のほか、産業廃棄物処理や電子機器などの資源リサイクルを担うJX金属苫小牧ケミカル(北海道苫小牧市)、台湾で半導体材料製造を担う台湾日鉱金属股份龍潭工場、韓国で半導体材料の加工販売を担う韓国JX金属平澤工場など国内外の拠点で太陽光発電設備を導入している。

 30年度までに18年度比でCO₂自社排出量を50%削減し、50年度にはネットゼロを達成する目標を掲げており、その実現に向けた取り組みの一環。