2025.11.25 SUBARU向けにバーチャル工場見学 キヤノンMJ、3DVR技術で臨場感を強化

実際のバーチャル工場見学の様子

製造工程の説明製造工程の説明

 キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)は、SUBARU向けに、3DVR(3次元バーチャルリアリティー)映像撮影システム「EOS VR SYSTEM」を活用したバーチャル自動車工場見学の体験環境を構築した。臨場感ある映像体験を通じ、モノづくり現場の発信を支援する。

 SUBARU群馬製作所矢島工場(群馬県太田市)では、従来より小学生の社会科見学や一般向けの工場見学を実施し、技術や安全性、環境配慮の取り組みを伝えてきた。しかし、ガソリン車とEV(電気自動車)の混流生産に向けた工事に伴い、見学ルートが縮小する課題があった。このため、地域交流の維持や新規ファン獲得を目的に、新たなデジタル体験導入を検討していた。

 今回提供するバーチャル工場見学環境は、工場見学が制限される状況でも製造現場を身近に感じられる点が特徴。180度の3DVR映像撮影システム「EOS VR SYSTEM」により、塗装工程の車体内部など、通常は立ち入りが難しい領域も高精細な映像として公開でき、迫力ある没入体験が可能となる。

 キヤノンMJは、SUBARUの提供価値である「安心と愉しさ」を支えるモノづくりの魅力を発信し、企業理解促進と地域とのつながり強化を図りたい考え。

 今後は製造業だけでなく、不動産業界での遠隔内見や、観光分野の没入型バーチャルツアーなど、体験価値提供ビジネスの拡大を目指す。企画立案から機器選定、導入、保守まで一括支援し、システム構築価格は500万円からを予定している。