2025.11.25 日立ソリューションズ、生成AIを活用した文書管理強化 手作業を削減し知的資産活用を促進
「生成AI連携属性抽出オプション」による文書情報の自動抽出から、登録、活用までのイメージ
日立ソリューションズは、文書管理システム「活文 Contents Lifecycle Manager」を生成AI(人工知能)で強化する。新たに「生成AI連携属性抽出オプション」を提供し、企業が蓄積してきた文書を効率的に活用できる環境づくりを加速する。
同オプションでは、帳票・マニュアルなどの文書一つひとつから、取引日や部品番号など管理項目に該当する情報を生成AIが自動抽出する。OCR(光学式文字認識)とAIを組み合わせたAI-OCRで必要だった事前設定や手入力といった煩雑な作業を不要とし、担当者は抽出された情報の正誤確認のみを行えば登録が完了する。
文書の記載内容を基に評価・分析を行ない、その結果を管理項目として登録できる機能も備える。顧客アンケートでは店舗に対する評価や自由記述の要約などを、文書を開かず一覧画面から把握可能にし、ナレッジ活用や意思決定の質を向上させるとしている。
背景には、少子高齢化による人手不足や技能継承の課題がある。法令遵守対応やリモートワーク環境の整備を支えてきた文書管理システムに対して、「保存・検索」から「活用」へとニーズが転換している流れを受け、同社も文書管理のあり方の転換を図っている。
今後は「活文 企業内検索基盤」との連携により、RAG(検索拡張生成)を活用した対話型AI検索の実現も目指す。これにより、蓄積された文書から必要な情報を瞬時に引き出すことが可能となり、企業の知的資産を「使えるナレッジ」として活用する環境づくりを支援していく。









