2026.01.26 【半導体総合/エレクトロニクス商社特集】たけびし・岡垣浩志社長 創立100周年へ海外事業など拡大、既存の枠組み超えたビジネス創出も

岡垣社長

 たけびしは、2027年3月期に創立100周年を迎えるに当たり、四つの成長戦略の取り組みを強化するとともに、総合商社を目指したビジネスモデルの変革を進めている。注力してきたグローバルなどの事業拡大に加え、エネルギーソリューションなど既存の枠組みを超えた新ビジネス創出を目指す。

 1926年4月24日の創立から今年で100周年を迎えるのに合わせ、記念ロゴマークとテーマを策定。テーマは「100年の軌跡と未来へ『∞』に広がる可能性」と定めた。

 中期経営計画「T-Link1369」の最終年度となる来年度は、売上高1300億円を目標に掲げるとともに、グローバルやメディカル、オリジナルなど、四つの成長戦略とDX推進、エネルギーソリューションなど、四つのイノベーション創出を目指す。

 成長戦略のグローバルは、インドに拠点を持つグループ会社のリ・チャンプがインド既存支店の現地法人化による事業基盤強化を推進。タイではデバイスビジネスを推進し成長市場での事業を拡大した。メディカルは、放射線がん治療装置の商圏を拡大した。昨年には、四国3県も対象エリアとして事業を拡大した。

 エネルギーソリューションの分野で滋賀県に太陽光発電設備を設置。発電した電力を同社京都本社に自己託送する取り組みを開始している。岡垣浩志社長は「この取り組みやノウハウを取引先にも提案してきたい」という。DX推進では、以前から取り組んできた製造現場向けのOT(運用制御技術)セキュリティー対策などの提案を強化する。

 足元の状況は、今期の売上高1040億円に向けて計画通りに推移している。FA機器やデバイスなどは厳しさが残るものの、半導体向けや医療機器、冷熱・住設などでは順調に推移。デバイスは、国内での防犯意識の高まりを背景にセキュリティーカメラビジネスが増加。半導体は、車載関連、家庭用蓄電池向けにパワー半導体などが増える見込み。岡垣社長は「今上期は売上高・利益ともに過去最高を更新した。下期は厳しくなると予想し、売上高のみ過去最高を目指すこととした。創立100年に向けトータルソリューション商社を目指す」と語った。