2026.01.26 【半導体総合/エレクトロニクス商社特集】飯田通商・山﨑隆博社長 海外営業が2期連続の2桁成長、サプライヤー連携で攻勢強化

山﨑社長

 昨年60周年を迎えた飯田通商は1965年の設立以降、着実に事業拡大を続け、国内のほか中国、ASEANに拠点を構えグローバル展開する。山﨑隆博社長は2025年を「国内営業は上期を中心に好調で2桁前後の成長、海外営業は2期連続の2桁成長」と振り返った。

 大手サプライヤーのヒロセ電機、ローム、ソニーセミコンダクタソリューションズ、シャープ、ニチコン、岡谷電機と強固な関係を最大限に生かし、攻めの営業活動を展開する。

 コネクター大手ヒロセ電機が開催した25年の展示会「CONNECTION 2025」で特約店として前回比2桁集客増を実現。その後の商談へ積極的につなげ大幅に引き合いが増えた。会場で次世代コンセプト品やロボティクスなどの実装例が顧客に好評で、26年以降の展示会にも注力する。ロームのパワー半導体は欧州の供給問題による代替需要もあり、相性のよい他商材と組み合わせた提案に手応えを得た。26年以降は電力損失を従来比30%低減した第5世代SiCを中心に訴求する。ソニーとはイメージセンサーなどの代理店として国内他社に先んじた関係深化が進み、これをてこに26年の売り上げ拡大を図る。

 産業機器の顧客を多く有する飯田通商へ新たなサプライヤーから相談を受ける形で取り扱い商材、顧客窓口が増加。より高度な組み合わせにより課題解決を提案する。

 海外営業は26年も2桁成長を予想する。中国が好調なほかベトナムのモビリティー大手へ営業活動が進み、量産開始による成長を期待する。タイはシラチャ支店を拡張する不動産を確保し26年に稼働させ、泡消火設備付き工業用オイル倉庫も拡張し客先需要へ臨機応変に対応する。インドは地政学上、一部海外企業が参入しづらく日本の商材は有望とみて現地日系企業など向け電子機器受託製造(EMS)と両面で展開を急ぐ。

 人材面で階層別研修に注力してきたが、従業員から能動的に新たな研修を要望する声も増えており、制度に反映し育ちたい志向を尊重する環境をつくる。

 26年も国内営業、海外営業、生産、管理の4本部をより連携させ、毎年新拠点を1カ所以上増やす方針も堅持。「継続すればよりよい会社になれると18年の社長就任以来、実感している取り組みだ」(山﨑社長)。