2025.11.21 InterBEE2025、3日間で3万4072人来場 発売予定の映像用カメラやシステム紹介
日本随一の音と映像と通信のプロフェッショナル展「Inter BEE 2025」が19~21日までの3日間、幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催され、出展各社が人手不足や高齢化の課題解決のための新製品や新システムを披露した。出展者数1079社・団体、出展小間数1,985小間での開催となった本年は 3万4072人が来場した。
キヤノンは、映像制作現場の業務効率化やパフォーマンス向上に貢献するソリューションとして、シネマカメラや放送用ズームレンズ、キヤノンバーチャルプロダクションシステムなどを展示。機材の活用事例や11月末発売予定のシネマカメラ「EOS C50」などのセミナーも人気を集めた。

EOS C50は、動画撮影に最適化されたCINEMA EOSシリーズの最新モデルで、オーバーサンプリングによる高精細4K動画やセンサー全体を利用したオープンゲート記録などの動画性能を搭載。INTER BEE AWARD 2025のコンテンツ制作/放送・メディア(ハードウェア&ソフトウェア)部門賞の準グランプリも受賞したこともあり、体験エリアは多くの来場者でにぎわいを見せた。

富士フイルムは、10月に発売したシネマ用カメラ「FUJIFILM GFX ETERNA 55」を中心にスタビライザー「RS 4 Pro」やデジタルカメラなどを紹介。実際に F UJIFILM GFX ETERNA 55で撮影したミュージックビデオなどを視聴・体験できるブースも用意した。
FUJIFILM GFX ETERNA 55は、44mm×33mmの大型の中判センサーを搭載。体験ブースには、ズームレンズ「GF32-90mm」や「ZKシリーズ」など純正アクセサリーを組み合わせた実機を構成し、実際の撮影フローを実機に触れながら理解できるようにした。
パナソニックコネクトは、「フルクラウド化による新たな映像制作モデルの提案」と「IP化・自動化による業務効率化と映像表現手法の拡充を実現する製品」を中心に出展。報道スタジオサブのフルクラウド化を紹介するステージやライブ映像制作プラットフォーム「KAIROS(ケイロス)」、カメラシステム、プラグインなどを紹介した。
同社が、メインステージで行った報道スタジオサブのフルクラウド化を紹介するデモには多くの来場者が詰め掛けた。フルクラウド化は人数不足や高齢化などが課題になっている地方局を中心に訴求。設備をなくすことで、災害時などでも現地ではなく遠方でも操作することで安全性を確保していきたい考えだ。

次回「Inter BEE 2026」は、2026年11月18日から20日の3日間、 幕張メッセでの開催を予定している。









