2019.10.24 【カーナビ特集】安心・安全

安全支援の機能も増える

 新型車では自動ブレーキや車線逸脱警告といった運転支援機能が標準で装備されるようになっているが、市販ナビならではの安心・安全を実現する機能にも注目したい。自動ブレーキなどの車両制御はできないものの普段の運転時に助かる機能や、自動ブレーキが付かない既販車でも安全運転につながる機能が充実している。

 パイオニアのサイバーナビには、AR(拡張現実)技術を生かした安全運転支援機能がある。カメラなどを使った専用ユニットを付ければ、車線逸脱警告や前方車接近警報などを行う。ドライブレコーダやセキュリティカメラとしても利用できる。楽ナビでは、ドライブレコーダとの連携もできるようにしている。

 パナソニックは、道路標識などをポップアップ表示で気付きを与える安心運転サポート機能を搭載する。見落としがちな標識を知らせるほか、高速道路での逆走を知らせたり、生活道路に入ると警告するゾーン30対応もしている。実際の道路で採用される誘導カラーレーンと同様の地図表示を採用した。

 アルパインは、車種専用の大画面ナビによる視認性の高さに加え、フロント、リア、サイドカメラによって車両の周辺を確認できるようにしている。より安全に操作ができる音声認識「ボイスタッチ」も特徴で、話すだけでナビの操作やカメラの切り替えなどもできる。

 デンソーテンは、主力ナビ「イクリプス」シリーズでドライブレコーダ機能を搭載し、前方と後方の安全を確認できる。ケンウッドの「彩速ナビ」も、高画質の前後カメラで安全支援ができるようになっている。各社はそれぞれの角度から、市販ナビならではの安全機能を付けている。