2019.10.24 【カーナビ特集】パナソニック 「ストラーダ」Fシリーズ

ストラーダ「F1Xプレミアム10」

 パナソニックは、車種を問わず大画面ディスプレイが装着できる主力カーナビゲーションシステム「ストラーダ」Fシリーズで、より大画面の10V型ディスプレイを搭載した「F1Xプレミアム10」を11月中旬から発売する。

 16年から発売してきた大画面9V型ディスプレイモデルと同等の大きさで10V型が装着でき、発表時点で業界最多の400車種以上に取り付け可能だ。

 オートモーティブ社インフォテインメンシステムズ事業部市販・用品ビジネスユニット(BU)・荻島亮一ビジネスユニット長は「より大画面で高画質化できた。安全・安心機能も強化しているため、既販車を含めて幅広く訴求したい」と話す。

 Fシリーズは、大画面ディスプレイをダッシュボードから手前に浮き出す「フローティング構造」を採用し、9V型の大画面を車種を選ばずに装着できる特徴がある。

 F1Xプレミアム10は、ディスプレイの表示部を広げて狭額縁化したことで、9V型ディスプレイと同じ大きさで10V型を実現している。

 ディスプレイは光の反射を抑え黒の再現力を高めるとともに、明るく色鮮やかで斜めからでも見やすいHD(ハイビジョン)ブリリアントブラックビジョンを採用。表示解像度は従来比2.4倍を実現し、大画面と高画質を両立した。

 本体画面は上下スライド、前後チルト、奥行き調整、左右15度のスイング機能があり、「幅広い車種に取り付けられ、運転者の好みの位置で画面が見られる。スイッチボタンの配置や形状、画面のユーザーインターフェイスも見直し操作性を高めた」(荻島BU長)。

 音質面も強化した。新設計の専用パワーアンプを搭載し、クリアな音質を再現するとともに音の広がりや音像定位も高まった。

 独自に搭載しているブルーレイプレヤーによるブルーレイコンテンツの映像も臨場感あふれる音で楽しめる。

 安全と安心の機能も強化した。荻島BU長は「市販ナビとしての安心安全を追求した」といい、「ゾーン30」内のスピード警告機能に加えて、高速道路の逆走対応機能も付く。実際の道路と同じカラーレーン表示も採用した。

 連動ETC2.0車載器をつなげば、発進遅れ防止や赤信号の減速支援などの運転支援機能を利用できる。

 ドライブレコーダとも連携する。別売の前後の録画できる小型2カメラドライブレコーダと接続すれば、車体の前後を同時に録画できる。

 新製品について、荻島BU長は「発売前からの評判も非常に良い」という。「みんなのクルマにもっと大画面」をキャッチコピーに、キャンペーンなども行いながら販促支援をしていく。