2021.05.05 ジャパンユニックスが中国市場拡充「ネプコン」出展、レーザーはんだ付ロボに関心

「ネプコンチャイナ」に出展し、レーザーはんだ付けロボットが関心を集めた

李 代表李 代表

 ジャパンユニックスは、中国市場の拡大に取り組んでいる。4月21日から3日間、上海世博展覧館で開催された実装技術・製品を中心とした製造装置展「ネプコンチャイナ2021」にも出展した。

 同社は、はんだ付けロボットを主力にソルダリング事業のグローバル展開を強化している。日本国内のほか中国(上海、深圳)、韓国(ソウル)、台湾(台北)、マレーシア(ペナン)、北米(ニュージャージー)、メキシコ(グアダラハラ)に営業拠点を設けている。

 李澤民中国首席代表は「中国はコロナ禍から立ち上がり、製造業は活況が続いており、実装機の需要も伸びている。上海では3月にはプロダクトロニカ、4月にはネプコンと相次いで実装関連の展示会が開かれ、当社はネプコンに出展した。レーザーはんだ付けロボットを展示したが、レーザーへの関心が高まっていることを実感した」と話す。

 ネプコンチャイナ展には代理店のWKKブースに出展。レーザーはんだ付けロボットUNIX-DF303Lを主力に展示した。

 レーザーはんだ付けロボットは、非接触によるはんだ付けができ、基板にも電子部品にもダメージを与えない。

 超微細部など従来のこて工法では難しいはんだ付けが可能で、糸はんだだけでなくソルダーペーストにも対応する。

 「UNIX-DF」シリーズとしてUNIX-DF303Lのほか、同DF203L、同DF403Lもラインアップしている。DFシリーズは、工場内のパソコンネットワークに接続することで、自動はんだ付けトータル管理サポートソフト「ソルダリングマネージャー」を使用して「見える化」を実現する。

 小型USBカメラで取り込んだ映像と、稼働中の数値情報を自動的に保存可能。はんだ付け中のデータを対象製品のQRコードに保存し、後の不良解析や変化点などの見直しにも活用できる。

 李代表は「レーザーはんだ付けロボットの需要を中国の3C(コンピューター、通信、コンシューマー家電)市場に広げたい。特にシャオミ(小米科技)などスマホメーカーはインドがコロナ禍の拡大で現地自社工場が生産ができないことから、中国での生産を増やしているため、当社のはんだ付けロボットを売り込みたい」と取り組む。

 上海の営業拠点をこのほど静安区の上海駅近くに移転するとともに人員を増強した。最近は工業団地の多い蘇州地区にも顧客が広がっており、専任の担当者を配置して営業活動を拡充する。