2023.01.24 産総研が究極に近い暗黒シート開発 映像やエネ関連など応用期待
レーザーポインターを当てても開発品(左)は光らず、従来品(右)は光る
産業技術総合研究所は、光を99.98%以上吸収し、究極に近い暗黒シートを開発したと発表した。可視光の反射率が1桁低く、触れることのできる素材では黒さが世界一の水準という。くすみ(散乱反射)もぎらつき(鏡面反射)も少ない。その秘密は漆に似た成分と光閉じ込め構造にあり、映像やエネルギー関連などへの応用が期待できそうだ。
漆類似成分のカシューオイル黒色樹脂の表面に、微細な凹凸を形成して光を閉じ込めた。この技術は、イオンビーム照射と... (つづく)