2020.02.04 【コネクタ総合特集】日本航空電子工業 5G用基板対基板コネクタ拡販に力 短期間で量産立上げ

 日本航空電子工業は、「マーケティングに基づいた技術開発・ものづくりを基軸に、『情報をつなぐ』『人と機器をつなぐ』製品によって5Gでつながるモビリティ・IoT社会の実現に貢献」することをビジョンに掲げ、携帯機器、自動車、産機/インフラの重点市場に対し、グローバルマーケティングと積極的な新製品開発を推進する。

 携帯機器向けでは、次世代高速通信規格5G端末関連向け基板対基板コネクタの拡販に力を入れている。同社のスマホ用コネクタは、弘前航空電子、山形航空電子で全自動生産を行い、短期間での量産立ち上げや、数量の多い中での高品質維持が顧客から評価されている。

 USBタイプCコネクタ「DX07シリーズ」もいち早く製品化し、レセプタクル、プラグ、ケーブルハーネスを順次拡充している。

 車載用は、車載デジタルカメラ向け高速伝送用コネクタ「MX55Jシリーズ」を開発。車載カメラの高画素デジタル化やコネクタへの省スペース化ニーズに対応する。車載HDMIコネクタは、「MX50/53シリーズ」に作業性や設計自由度向上を図った製品を追加。

 エアバッグ用スクイブコネクタも量産開始した。

 産機インフラ向けは、5G基地局向けに光や同軸コネクタなどで採用実績を持つ。FA関連では、従来の外部インターフェイス用に加え、新たに内装用基板対基板コネクタ「AX01シリーズ」をリリースした。8ギガbpsに対応し、2点接点による高接触信頼性フローティングコネクタとして評価されている。

【コネクタ総合特集】目次

●高度化や将来ニーズに対応 新製品・新技術開発へ
●ヒロセ電機 免振構造の基板対基板フローティングコネクタ「FX26シリーズ」 車載向け拡販に注力
●日本航空電子工業 5G用基板対基板コネクタ拡販に力 短期間で量産立上げ
●イリソ電子工業 産機向け事業を強化 車載に次ぐ第2の柱確立へ
●河野エレクトロニクス 丸紅との協業を拡大 海外販売や新規顧客開拓推進
●ホシデン 各種製品開発進める 車載用インターフェイス信号伝送高速化対応
●本多通信工業 5Gとソサエティ5.0に照準 車載用次世代センシングカメラ用 年産1000万個へ
●ケル 0.55ミリピッチ高性能同軸ケーブル用「TSLシリーズ」 最大32Gbps伝送
●サムテックジャパン 架橋配線可能な光コネクタ 28Gbpsまで揃う
●七星科学研究所 USB2.0防水コネクタ販売 ハイスピードモード対応
●ハーティング SPE対応のコネクタ
●ポリプラスチックス LCP、PBT、PPSなど展開
●小峰無線電機 同軸のスプリングコネクタ
●日本端子 基板対電線用コネクタ