2020.02.04 【コネクタ総合特集】日本端子 基板対電線用コネクタ

 日本端子は、新コンセプトコネクタとして、複数のヘッダーを集約し基板の小型化に貢献する3×3.5ミリメートル(2列)基板対電線用コネクタ「Color Block Connector」の提案に注力する。様々な機器から出ているハーネスを直接基板コネクタに嵌合(かんごう)可能で、中継コネクタを削減できる。特許取得中。

 同コネクタは、同社独自の「カラーブロック構造」を採用。複数のヘッダーを集約し、基板の小型化に貢献する新コンセプトのコネクタ。一つのヘッダーに複数のF-HSG(フィメールハウジング)の嵌合が可能なため、中継コネクタを削減できる。F-HSGのキーと色相で誤嵌合を防止。ポッティング高さは6.1ミリメートル。これらにより、機器の省スペース化や製造コスト低減に貢献する。同コネクタは18年の販売開始以降、順調に販売が増加している。

 車載用コネクタでは、2.0ミリメートルピッチ車載用(SMT)コネクタ「K89シリーズ」を開発、販売開始している。基板用デュアル(2列)、基板用ハイブリッド、中継用の豊富な製品ラインアップをそろえている。

 同シリーズは、車載用で好評の「K79シリーズ」を進化させ、使いやすさを追求した製品。慣性ロック構造により半嵌合を防止。振動に強い高信頼性の表面実装用コネクタで、省スペース化に対応。

 コネクタ集約化によって、コストメリットを実現する。キーイング構造により誤嵌合を防止。使用温度範囲はマイナス40-プラス125度。

【コネクタ総合特集】目次

●高度化や将来ニーズに対応 新製品・新技術開発へ
●ヒロセ電機 免振構造の基板対基板フローティングコネクタ「FX26シリーズ」 車載向け拡販に注力
●日本航空電子工業 5G用基板対基板コネクタ拡販に力 短期間で量産立上げ
●イリソ電子工業 産機向け事業を強化 車載に次ぐ第2の柱確立へ
●河野エレクトロニクス 丸紅との協業を拡大 海外販売や新規顧客開拓推進
●ホシデン 各種製品開発進める 車載用インターフェイス信号伝送高速化対応
●本多通信工業 5Gとソサエティ5.0に照準 車載用次世代センシングカメラ用 年産1000万個へ
●ケル 0.55ミリピッチ高性能同軸ケーブル用「TSLシリーズ」 最大32Gbps伝送
●サムテックジャパン 架橋配線可能な光コネクタ 28Gbpsまで揃う
●七星科学研究所 USB2.0防水コネクタ販売 ハイスピードモード対応
●ハーティング SPE対応のコネクタ
●ポリプラスチックス LCP、PBT、PPSなど展開
●小峰無線電機 同軸のスプリングコネクタ
●日本端子 基板対電線用コネクタ