2020.02.04 【コネクタ総合特集】ホシデン 各種製品開発進める 車載用インターフェイス信号伝送高速化対応

 ホシデンは、車載用インターフェイスの信号伝送高速化に合わせ各種コネクタの開発を進めている。

 基板実装タイプのFAKRAコネクタ「CMS1953」は、独自の堅ろう構造で、外形寸法17.3×9.5×高さ11.2ミリメートル。リフロー対応のスルーホール型で嵌合部ソケットタイプのレセプタクルとして品ぞろえを充実させた。

 車載カメラモジュール用コネクタは、端子とボディーが分かれた組み立て型で、ボディーはカスタマイズできる。組み立てズレを吸収させるため嵌合の誘いを大きく確保することで、カメラモジュール組み立て時の軸ズレを水平(XY)、方向プラスマイナス0.5ミリメートル補正し、レセプタクルがプラグに誘われやすい構造とした。垂直(Z)方向にはプラスマイナス0.5ミリメートルのフローティング機構を持たせている。基板への実装面積を抑え、車載カメラの小型化に貢献できる。

 また、IPX9K対応の防水リアケースをはじめ、要望に応じた仕様に対応しており、6ギガbpsを超える高速デジタル信号として、カメラとECU間の信号伝送をトータルでサポート。

 車載用USB Type-Aレセプタクル「TCS0115」はミッドマウントタイプで独自の2重カバー構造により堅ろう性を向上させ、挿抜5000回以上の高寿命を実現した。小型コネクタと組み合わせた場合に、中心高さをそろえてデザイン性が向上できる。

 車載用USB Type-Cレセプタクル「TAS7019」のボディーは、独自の2重シールド構造およびバックカバーとの一体化で堅ろう性とEMC特性を向上させた。16ピン1列のSMT端子で実装状態の確認を容易にし、AUXユニットやUSBチャージャなどへの採用を見込む。

【コネクタ総合特集】目次

●高度化や将来ニーズに対応 新製品・新技術開発へ
●ヒロセ電機 免振構造の基板対基板フローティングコネクタ「FX26シリーズ」 車載向け拡販に注力
●日本航空電子工業 5G用基板対基板コネクタ拡販に力 短期間で量産立上げ
●イリソ電子工業 産機向け事業を強化 車載に次ぐ第2の柱確立へ
●河野エレクトロニクス 丸紅との協業を拡大 海外販売や新規顧客開拓推進
●ホシデン 各種製品開発進める 車載用インターフェイス信号伝送高速化対応
●本多通信工業 5Gとソサエティ5.0に照準 車載用次世代センシングカメラ用 年産1000万個へ
●ケル 0.55ミリピッチ高性能同軸ケーブル用「TSLシリーズ」 最大32Gbps伝送
●サムテックジャパン 架橋配線可能な光コネクタ 28Gbpsまで揃う
●七星科学研究所 USB2.0防水コネクタ販売 ハイスピードモード対応
●ハーティング SPE対応のコネクタ
●ポリプラスチックス LCP、PBT、PPSなど展開
●小峰無線電機 同軸のスプリングコネクタ
●日本端子 基板対電線用コネクタ