2020.02.04 【コネクタ総合特集】本多通信工業 5Gとソサエティ5.0に照準 車載用次世代センシングカメラ用 年産1000万個へ

 本多通信工業は、20年は「次世代高速通信規格5G」「Society5.0」に照準を合わせた積極的な取り組みを展開する。

 分野別では、通信は既に5G中継局向け光コネクタなどの受注が増加している。民生用は、オンリーワン商品である「UHS-Ⅱ」対応のカードソケットは、主力のDSC向けに加え、非DSCの幅広い分野での採用拡大を見込む。

 車載用コネクタは、製販技の「三位一体」改革に今後も積極的に取り組む。販売面では、ポートフォリオの充実に向け、国内外での新顧客の開拓と、主力の車載カメラ用以外の部位での新用途開拓を推進する。自動運転への対応として、6ギガbps対応のベースモデルも開発した。車載用の次世代センシングカメラ用コネクタは、計画通りに19年末から生産が立ち上がり、22年度(23年3月期)には同コネクタの生産規模を年産1000万個前後まで拡大させる方針。

 業務用コネクタは、同社の強みを生かした取り組みとして、これまで少量短納期サービスや長期供給保証などの展開に努めてきたが、さらに新サービスとして19年秋から「FAST CUSTOMIZE(中少量カスタマイズサービス)」を開始した。

 業務用コネクタの用途が多分野に広がる中で、標準品ではない製品のバラエティへのニーズが増していくことを考慮し、中少量カスタマイズ需要の獲得を目指す。同サービスは同社が多品種少量で培ってきた豊富な金型資産が生かされている。

【コネクタ総合特集】目次

●高度化や将来ニーズに対応 新製品・新技術開発へ
●ヒロセ電機 免振構造の基板対基板フローティングコネクタ「FX26シリーズ」 車載向け拡販に注力
●日本航空電子工業 5G用基板対基板コネクタ拡販に力 短期間で量産立上げ
●イリソ電子工業 産機向け事業を強化 車載に次ぐ第2の柱確立へ
●河野エレクトロニクス 丸紅との協業を拡大 海外販売や新規顧客開拓推進
●ホシデン 各種製品開発進める 車載用インターフェイス信号伝送高速化対応
●本多通信工業 5Gとソサエティ5.0に照準 車載用次世代センシングカメラ用 年産1000万個へ
●ケル 0.55ミリピッチ高性能同軸ケーブル用「TSLシリーズ」 最大32Gbps伝送
●サムテックジャパン 架橋配線可能な光コネクタ 28Gbpsまで揃う
●七星科学研究所 USB2.0防水コネクタ販売 ハイスピードモード対応
●ハーティング SPE対応のコネクタ
●ポリプラスチックス LCP、PBT、PPSなど展開
●小峰無線電機 同軸のスプリングコネクタ
●日本端子 基板対電線用コネクタ