2020.02.04 【コネクタ総合特集】ハーティング SPE対応のコネクタ

 ハーティングは、インダストリー4.0、IoT時代のニーズに応える新技術や新製品ソリューションを開発・製品化している。

 「HARTING T1 Industrial」は、2芯による新イーサネット伝送技術、シングルペアイーサネット(SPE)に対応するコネクタ。SPEは一つのペア線で最大1ギガbpsのデータ伝送を行い、2芯構造によりインターフェイスの小型化、ケーブルの軽量化が可能。

 同社はIECのシングルペアイーサネットの標準化に積極的に取り組み、16年にコネクタ面を含むドラフト規格を提出、同社の提案は産業用と産業アプリケーション用SPEコネクタ規格IEC63171-6に組み込まれた。その結果、メーカーで初めて同規格準拠のコネクタHARTING T1Industrialを市場に投入した。

 同コネクタは規格で定められた伝送速度10メガ/100メガ/1ギガbpsおよびデータと電力を同時に伝送するPoDLをサポート。産業用途に適した堅ろう性を備え、国際規格準拠で投資を保証する。

 製造現場のエッジコンピューティング向けに産業用ラズベリーパイMICA-Rを提供開始した。MICA-Rは、モジュラ型産業用コンピュータMICAの基本構造にラズベリーパイを組み込んだ新製品。従来のMICA同様、手の平サイズのコンパクト設計、堅ろうなアルミダイカストハウジングで、機械への直接取り付け、鉄道車両や屋外での使用に対応する。

【コネクタ総合特集】目次

●高度化や将来ニーズに対応 新製品・新技術開発へ
●ヒロセ電機 免振構造の基板対基板フローティングコネクタ「FX26シリーズ」 車載向け拡販に注力
●日本航空電子工業 5G用基板対基板コネクタ拡販に力 短期間で量産立上げ
●イリソ電子工業 産機向け事業を強化 車載に次ぐ第2の柱確立へ
●河野エレクトロニクス 丸紅との協業を拡大 海外販売や新規顧客開拓推進
●ホシデン 各種製品開発進める 車載用インターフェイス信号伝送高速化対応
●本多通信工業 5Gとソサエティ5.0に照準 車載用次世代センシングカメラ用 年産1000万個へ
●ケル 0.55ミリピッチ高性能同軸ケーブル用「TSLシリーズ」 最大32Gbps伝送
●サムテックジャパン 架橋配線可能な光コネクタ 28Gbpsまで揃う
●七星科学研究所 USB2.0防水コネクタ販売 ハイスピードモード対応
●ハーティング SPE対応のコネクタ
●ポリプラスチックス LCP、PBT、PPSなど展開
●小峰無線電機 同軸のスプリングコネクタ
●日本端子 基板対電線用コネクタ