2020.02.04 【コネクタ総合特集】七星科学研究所 USB2.0防水コネクタ販売 ハイスピードモード対応

 七星科学研究所は、産業用丸型コネクタを主力とするコネクタメーカー。顧客第一の製品づくりをモットーに、電源用から信号用多極・高圧大電流など多彩な製品をそろえる。ケーブルハーネスにも注力し、様々なタイプのケーブルアセンブリに対応、ユーザーの高評価を得ている。

 USB2.0(Aタイプ メス)防水コネクタ「UNJWシリーズ」を19年から販売開始した。同シリーズは、USB2.0の「ハイスピードモード」(転送速度480メガbps)に対応。USB2.0で規定されたケーブル電気特性を満たしているため、USB2.0の機器を接続できる。さらに同製品のラインアップ拡充として「USB2.0(Bタイプ)防水コネクタ」も開発中。

 耐圧防爆コネクタ「EPCシリーズ」は防爆エリアの電気機器接続用に開発したもので、防爆規格はコネクタとしての最高レベルの防爆等級「Exd Ⅱ BT4」を取得。JIS圧着コンタクト採用で結線作業が容易だ。

 「PLWシリーズ」は、屋外照明用電源設備や各種電源設備用に開発した小型樹脂防水コネクタで、PSE規格認定品。

 同社は19年後半に高性能な3Dプリンタを導入した。カスタム品の販売強化を目的としたもので、顧客へのスピーディな形状提案、擦り合わせのスピードアップにつなげる。将来的には3Dメタルプリンタ導入も検討する。20年はハーネス品の販売拡大を図るとともに、カスタム品事業をより強化していく。

【コネクタ総合特集】目次

●高度化や将来ニーズに対応 新製品・新技術開発へ
●ヒロセ電機 免振構造の基板対基板フローティングコネクタ「FX26シリーズ」 車載向け拡販に注力
●日本航空電子工業 5G用基板対基板コネクタ拡販に力 短期間で量産立上げ
●イリソ電子工業 産機向け事業を強化 車載に次ぐ第2の柱確立へ
●河野エレクトロニクス 丸紅との協業を拡大 海外販売や新規顧客開拓推進
●ホシデン 各種製品開発進める 車載用インターフェイス信号伝送高速化対応
●本多通信工業 5Gとソサエティ5.0に照準 車載用次世代センシングカメラ用 年産1000万個へ
●ケル 0.55ミリピッチ高性能同軸ケーブル用「TSLシリーズ」 最大32Gbps伝送
●サムテックジャパン 架橋配線可能な光コネクタ 28Gbpsまで揃う
●七星科学研究所 USB2.0防水コネクタ販売 ハイスピードモード対応
●ハーティング SPE対応のコネクタ
●ポリプラスチックス LCP、PBT、PPSなど展開
●小峰無線電機 同軸のスプリングコネクタ
●日本端子 基板対電線用コネクタ