2025.10.30 丸文、レーザーで無線給電、イスラエル社の評価キット提供開始
赤外線レーザーによる無線給電システム「エアコード」の送電器
電子機器に赤外線レーザーで無線給電するための評価キットを、エレクトロニクス商社の丸文が提供開始した。イスラエルWi-Charge(ワイチャージ)のシステム「AirCord(エアコード)」の事前検証を行う。
倉庫や店舗にITを導入して業務を効率化するデジタル変革(DX)のため、IoTセンサーやカメラなどの設置が広がっている。一方で、給電に有線式を採用すれば配線⼯事のコスト、設置場所の制約があり、バッテリー式を採用すれば大型の電池を搭載せねばならず、その交換の⼿間、費⽤も導⼊の障壁となる。
エアコードは電源とつながる専用の送電器から照射した⾚外線レーザーを専用の受電器が電⼒に変換し機器に給電する。国際的な安全規格IEC 60825-1:クラス1に準拠。人間の⽬に障害が⽣じる危険性がない水準で、公共の場で利用できる。工事コストが省け、柔軟なレイアウトが可能になり、機器に搭載する電池ひいては機器そのものの小型、軽量化を図れる。

評価キットは、各種機器を実際に設置する環境でエアコードの給電能⼒、設置の容易さ、運⽤上の安全性を確認する際に役立つ。送電器1台と受電器2台、付属品などで構成する。送電器は有効距離10mで給電能力100mWの「R1」と同5m、300mWの「R1 HP」の2種類から選べる。いずれも複数台の受電器と組み合わせられる。丸文は顧客がキットを購⼊する「販売プラン」と、短期間の評価に向けた「有償レンタルプラン」の2種類を⽤意する。







