2025.11.20 パナソニックが防犯セミナー 「攻める防犯」で被害防止

パナソニックは防犯対策製品を展開し、被害防止に貢献している

防犯アドバイザーの佐々木成三氏防犯アドバイザーの佐々木成三氏

取り付けが簡単なテレビドアホンのVS-SGZ20L取り付けが簡単なテレビドアホンのVS-SGZ20L

 パナソニックは18日、「防犯対策2025」ラウンドテーブルを開催した。最新の防犯事情や効果的な対策、被害を抑える防犯製品を紹介した。

 2025年8月末までの特殊詐欺被害状況は831億円にのぼり、前年同期比約479.7億円増で推移している。年間の被害総額は、1200億円を超えることが予想されている。

 全国の犯罪認知件数は減少傾向にあるが、窃盗や詐欺などの財産犯の被害額は4000億円を超え、過去最高の被害額となっている。犯罪手口は巧妙化しており、1件あたりの平均被害額が高額化する傾向にある。

 特殊詐欺は高齢者だけではなく、中高年もターゲットとなっており、オレオレ詐欺の被害に遭った20~30代が大幅に増加。詐欺の手口で増加しているのは、「ニセ警察官詐欺」で、25年上半期の被害総額は、前年同期比370億円増の470億円となっている。

 特殊詐欺の被害者の約80%は、「自分は被害に遭わないと思っていた」と話している。犯罪組織は騙されやすい人を理解しており、防犯アドバイザーの佐々木成三氏は「自分で自分を守ることが重要だ」と話す。自分がターゲットとならないために、積極的な対策を行う必要がある。

 パナソニックは、一軒家やマンションで活用できる防犯製品を展開している。

 ワイヤレステレビドアホン「VS-SGZ20L」は、配線工事が不要で手軽に交換が可能だ。専用の取付カバーを付属のねじ2本で壁面に取り付け、電池を挿入した本体をはめ込むことですぐに使用できる。ドアホンは、室内のモニターとのワイヤレス通信に対応している。

 窓用の開閉センサーは、報知音で窓が開いたことを知らせる。ドアホンや電話機と連動させることで、別の部屋にいながらどこの窓が開いたかも知らせるため、通報の時間を作ることができる。

 LEDシーリングライトも防犯対策に効果的だ。不在時に部屋の明かりを付けることで、空き巣の対策を行う。外出先からの操作が可能で、設定した時刻に点灯・消灯を行うため、空き巣に留守を悟らせないことが期待できる。