2025.11.20 KDDIと大阪府和泉市がDX連携協定 行政サービス高度化へ
辻市長(左)と江幡副本部長
KDDIは、大阪府和泉市(辻宏康市長)と「DX推進に係る連携協力に関する協定」を締結した。デジタルによる市民生活の質向上と、地域課題の解決につなげるのが狙い。協定式は和泉市役所で行われた。
和泉市では、人口減少や高齢化、災害リスクなどの地域課題に対応するため、DX(デジタルトランスフォーメーション)を活用した行政・地域サービスの充実を進めている。KDDIも全国の自治体と連携し、行政DX、職員の業務効率化、市民サービス改善などを推進しており、これまでに約80自治体と連携実績がある。
今回の協定に基づき、KDDIは持つ技術や知見を活かし、和泉市が抱える課題の解決に寄与する。特にデータ利活用の取り組みでは、データ分析やアルゴリズム開発を手掛けるグループ企業「ARISE analytics」(東京都渋谷区、坂本崇社長)と連携し、スマートシティー基盤の構築などを進める。
協定項目は①デジタル活用による行政サービス向上②デジタル活用による業務改善③スマートシティ推進④その他協議に基づく事項――の4項目。具体的な施策は今後協議のうえ決定する。
式典で辻市長は「市民サービス向上のためDXを推進している。今回の協定は非常に心強い」と述べた。KDDIの江幡智弘経営戦略本部副本部長は「技術を投入するだけでなく、どう使うかが重要。今日が継続的発展の第一歩」と強調した。
同社は2025年7月に大阪府河内長野市と「スマートソリューションパートナーシップ協定」を締結しており、今後は和泉市を含め南大阪エリア全体への取り組み拡大を目指す。










