2020.02.04 【コネクタ総合特集】イリソ電子工業 産機向け事業を強化 車載に次ぐ第2の柱確立へ
イリソ電子工業は、自動車市場や産機市場、コンシューマ市場を事業拡大に向けた柱と位置付け、積極的な新製品開発と生産・販売体制強化を推進している。
自動車市場では、AVNに加えて車載電装分野でも高い技術力が評価され、新製品のスペックインが活発。産機向け事業の強化にも努め、同事業を今後、車載に次ぐ第2の事業の柱として確立していく方針。
車載用コネクタは、車載カメラ向けやレーダー向けをはじめとする安全系コネクタの販売が順調に増加している。
加えて、3次元可動BtoBコネクタ「Z-Move(ジィームーブ)シリーズ」を中心にパワートレイン系向けの販売も好調に伸びている。
Z-Moveは、同社が世界に先駆けて開発・投入した3次元可動BtoBコネクタ。同社独自のフローティングテクノロジーを採用。接点が固定されたままZ軸が可動する構造で耐振動性、耐衝撃性に優れる。振動(共振)・衝撃によるはんだ付け部のストレスを緩和。作業性、信頼性を大幅に向上させることが可能。
非車載では、次世代高速通信規格5G基地局向けにハイスピード基板対基板(BtoB)コネクタなどの拡販強化に努める。
18年春には中国新工場の「南通工場」を竣工。国内外全工場の組み立て工程のクリーンルーム化は、19年夏までに完了した。
同社は、独コンチネンタル社のサプライヤ表彰式で「サプライヤー・オブ・ザ・イヤー」を2年連続で受賞するなど、多くのサプライヤ表彰を受賞している。
【コネクタ総合特集】目次
●高度化や将来ニーズに対応 新製品・新技術開発へ
●ヒロセ電機 免振構造の基板対基板フローティングコネクタ「FX26シリーズ」 車載向け拡販に注力
●日本航空電子工業 5G用基板対基板コネクタ拡販に力 短期間で量産立上げ
●イリソ電子工業 産機向け事業を強化 車載に次ぐ第2の柱確立へ
●河野エレクトロニクス 丸紅との協業を拡大 海外販売や新規顧客開拓推進
●ホシデン 各種製品開発進める 車載用インターフェイス信号伝送高速化対応
●本多通信工業 5Gとソサエティ5.0に照準 車載用次世代センシングカメラ用 年産1000万個へ
●ケル 0.55ミリピッチ高性能同軸ケーブル用「TSLシリーズ」 最大32Gbps伝送
●サムテックジャパン 架橋配線可能な光コネクタ 28Gbpsまで揃う
●七星科学研究所 USB2.0防水コネクタ販売 ハイスピードモード対応
●ハーティング SPE対応のコネクタ
●ポリプラスチックス LCP、PBT、PPSなど展開
●小峰無線電機 同軸のスプリングコネクタ
●日本端子 基板対電線用コネクタ