2020.02.18 【オフィスソリューション特集】富士ゼロックス「ApeosPort-Ⅶ C」シリーズ 低速機など品揃えを拡充
「ApeosPort-Ⅶ C」シリーズ
富士ゼロックスは、新たな価値提供戦略「Smart Work Innovation(スマートワーク・イノベーション)」を具体化する製品、ソリューションを強化している。
「お客さまの変革の視点で、お客さまの働き方を複合機でどう改善していくか。紙の電子化による文書の共有、利活用がポイントになる。働き方改革は、大きなビジネスチャンス」(古賀優エンタープライズドキュメントソリューション事業本部統合プロダクトマーケティンググループ長)と捉えている。
ソリューションのベースとなる複合機のフラグシップモデルとして「ApeosPort-Ⅶ C(アペオスポート-セブンシー)」シリーズを拡充。最新機種として、昨年上位機種を一挙発売した。さらに昨年11月には、低速機(30枚機)などラインアップを拡充。
ApeosPort-Ⅶ Cシリーズは、直観的に操作ができるユーザーインターフェイスを採用、セキュリティを大幅に強化するとともに、認証や各種ソフトウエア、クラウドサービスとの連携など、働き方改革を実現する様々な機能を搭載している。
その一つが「業務別らくらくスキャンPro」の搭載。文書のスキャンから保存・格納までの定型作業を自動化する機能で、紙文書の中の「宛先」「日付」「管理番号」といった文字情報を抽出し、フォルダやファイルに適切に自動付与する。定型業務の範囲を大幅に拡大できる。
「中堅のお客さまは、まだまだ紙を基本としているが、紙文書の電子化、フローの自動化で業務の標準化、効率化が図られる」(古賀グループ長)。
こうした業務の改善機能とともに同社が強化しているのが安心・安全なセキュリティ環境の提供だ。認証機能では、マイクロソフトのクラウドベースの認証サービス「Azure Active Directory」のユーザーアカウントで同社の複合機への認証が可能。
一度のログインでクラウドストレージサービス「ワーキングフォルダ」、クラウド経由で移動先の複合機からでもプリントが可能になる「クラウド オンデマンド プリント」など、個別に認証ステップを踏むことなくスムーズに利用できる。
「大手企業はもちろんのこと、中小企業のセキュリティへの関心も非常に高くなっている。常に最新のセキュリティ機能を搭載している」(古賀グループ長)。
このほか、セキュアな閉域網サービスを提供する「Smart Cyber Security」の提供や、オフィス環境におけるセキュリティ対策と通信ネットワーク機能をトータルにサポートするサービス「beat」を早くから展開しており、高い評価を得ている。
【オフィスソリューション特集】目次
●クラウドなどと連携し付加価値提案を強化
●MPSサービス より高付加価値を提供へ
●働き方改革 ITが不可欠 複合機の活用に注目
●商業印刷 進むデジタル化
●産業印刷 大きく広がる市場
●リコー〝EDW〟を打ち出す 顧客の困りごと解決を図る
●富士ゼロックス「ApeosPort-Ⅶ C」シリーズ 低速機など品揃えを拡充
●コニカミノルタ A3カラー複合機品揃え強化
●セイコーエプソン 複合機市場に本格参入
●東芝テック「e-STUDIOシリーズ」が好評、働き方改革をサポート
●京セラドキュメントソリューションズ 事業の可能性を引き出す新しいブランディング活動
●ブラザー販売 ITソリューション提案に力を注ぐ、印刷需要の高い業種に特化
●理想科学工業 世界最速のカラープリンタが国内外で高評価を得る