2020.03.25 【関西エレクトロニクス産業特集 有力エレキ企業】河野エレクトロニクス 丸紅との協業をさらに強化
1万2000品種強を常備在庫する商品本部
河野エレクトロニクスは、コネクタの専門商社として72年に発足。16年に丸紅グループ入りし、成長を加速してきた。
20年度は丸紅との協業をさらに強化し▽海外販売拡大▽新規顧客開拓▽新商材開拓--に力を入れ今後の成長をけん引する。
海外販売は19年度にスタートした中国・昆山の物流拠点をさらに強化し、華東地域の顧客開拓を推し進める。チャイナプラスワンで成長を続けるベトナム、タイでも丸紅ルートで新規顧客開拓を進展。両国に進出している日本の顧客へのフォローを強化するとともに、両国への進出を予定する日本の顧客の対応にも力を入れる。
得意の半導体製造装置やロボット、チップマウンタの産業機器に加え、建機、農機の特殊車両の顧客開拓、取引拡大にも注力する。ゼネコンの電気設備市場など、丸紅ルートの市場拡大にも積極的に取り組む。新規顧客の開拓は、年間100件を目指す。
各営業拠点の横軸となる開発部が起点となり、従来品より耐油・耐熱・耐溶接スラグ性能を高めたセンサーケーブルや洗浄・絶縁に優れた特性を持つ溶剤の取り扱いを新たに開始するなど、新商材の開拓にも積極的に取り組んでいる。
商品本部(大阪府寝屋川市)では、日本モレックス、スリーエムジャパン、日本航空電子工業、ヒロセ電機、日本端子、イリソ電子工業、日本ワイドミュラー、レモジャパンのコネクタと竹内工業のノイズ対策品の常備在庫を現在の1万2000品種強からさらに増やす。午後4時までの注文は当日発送し、迅速な対応を図っている。