2023.05.24 【日刊自動車新聞×日刊電波新聞】「人とくるまのテクノロジー展2023 YOKOHAMA」開幕 EVシフト本格化 車室内の快適性追求も

会場全景。昨年に続いてのリアル開催だが、新型コロナの5類移行もあり、会場内は人であふれている

 自動車関連の技術者や研究者の多くが集う国内最大級の自動車技術展である「人とくるまのテクノロジー展2023横浜」(主催:自動車技術会)が24日、パシフィコ横浜(横浜市西区)で開幕した。昨年に続きリアルイベントとオンラインでの併催となったが、新型コロナウイルスの5類移行もあり、会場内は多くの来場者でにぎわっている。

 リアル開催として30回目となる今回は、自動車メーカー10社のほか、自動車部品や電機、素材、計測器、開発ツールなど自動車技術に関連する499社が出展した。注目度の高い展示会ということもあり、世界初の技術が13件、日本初の技術が21件公開された。

トヨタブースは新型プリウスPHEVのカットモデルを展示し、外部給電技術をアピール

 会場で目に付くのが、電気自動車(EV)をはじめとした電動化技術の展示だ。モーターやインバーター、減速機などを一体化した「eアクスル」を展示するサプライヤーが多く、来場者からの注目も高いことから、本格的なEVシフトを伺わせる光景となった。

会場内で目立つのがEV向け技術の展示。写真はジヤトコが初公開したeアクスルの新製品

 今月から公道での「レベル4」がスタートした自動運転関連の展示も相次いだ。また、エンターテインメントや高機能シートなど、自動運転の普及とともに需要拡大が期待される車室内の快適性を高める提案も多く見られた。

 同展示会は、併催される講演が充実しているのも特徴だ。4年ぶりのリアル講演となる今回は、トヨタ自動車「プリウス」、日産自動車「セレナ」、スバル「クロストレック/インプレッサ」の開発者が解説する「新車開発講演」のほか、カーボンニュートラルや資源再循環などをテーマとした産学官の有識者による「JASE企画講演」が実施される。

 会場での開催は26日までの3日間。オンラインは5月17日~6月7日まで開催している。

(日刊自動車新聞社)

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