2020.05.20 【次世代自動車用部品特集】ボディー制御系部品
車載用タクトスイッチ
乗員の快適性・利便性向上に対応
自動車ボディー制御系部品は、乗員の快適性や利便性向上に向けた車の高機能化に伴い、年々用途が広がっている。
ボディー制御系の電子部品用途は、パワーウインドウやヘッドランプ光軸調整、電動ミラー、電動パワーシート、電動パーキングブレーキ(EPB)、キーレスエントリ、オートスライドドアなど多岐にわたる。今後も車の高機能化視点により、様々な機能の標準搭載化と新たな機能の創出が見込まれている。
センサーでは、車室内の温湿度を検知し、車載エアコン制御と連動させることで、乗員の快適性向上や燃費コントロールの最適化を実現するソリューションなどが提案されている。
車のドアやトランク、ボンネットなどの開閉検知に使用される防水検出スイッチは、冗長性確保のため、1個のスイッチで2回路の同期切り替えが可能な製品などが開発されている。最近は、座席シートにも姿勢制御用センサーなどが内蔵されるようになっている。
パワーウインドウ用モーターでは、高トルク化や小型・軽量化、ギアボックスの薄型化などを追求した新製品開発が進む。乗員の快適性向上に寄与する車室内LED照明システム開発や、同システムの制御技術の開発なども活発となっている。
このほか、近年は車室内での幼児や児童置き去りによる事故発生などが社会問題化していることから、車室内監視用デバイスとして、ミリ波レーダーや4Dイメージセンサーなどの提案も進められている。
カメラではなくレーダーやRFを活用することで、高精度モニタリングやプライバシーへの配慮などが図られている。