2020.05.20 【次世代自動車用部品特集】パワートレイン系部品
車載用Z軸可動フローティングタイプコネクタ
高耐熱対応部品などの開発活発化
自動車パワートレイン系部品では、エンジンルーム内などの厳しい環境下でも使用が可能な高耐熱対応部品や燃費改善に寄与するセンサーなどの技術開発が活発となっている。
モーターは、エンジンルーム内の各種バルブやポンプの電子制御化の動きに対応し、150度の温度環境に対応できる高耐熱車載モーター開発が進む。
エンジンルーム内の温度は100度近くまで上昇するため、エンジン周辺機器に使用される部品には、高度な耐熱技術が要求される。高耐熱車載モーターは、従来125度対応製品などが投入されていたが、さらなる高耐熱要求に対応した新製品開発が進展する。
パワートレイン系センサーでは、スロットルバルブポジション+圧力+温度センサーを一体化して、燃料噴射量を最適化できる複合センサーなどの開発が進む。
パワートレイン系ECUに搭載される回路部品の高耐熱対応品の開発も順次、進められており、150度対応の積層セラミックコンデンサやパワーインダクタなどが開発されている。
コネクタでは、自動車のインバータ/コンバータ周りやバッテリマネジメント、チャージャ関連などの用途向けに、3次元(Z軸)可動フローティングタイプコネクタなどの本格採用も進んでいる。
同コネクタは、接点が固定されたままZ軸が可動する構造で、振動(共振)・衝撃によるはんだ付け部のストレスを緩和し、作業性や信頼性を向上できる。