2025.11.20 東芝、スマホ用メーター読み取りアプリ アルファベットや記号にも対応
アルファベットの読み取りイメージ(提供:東芝)
東芝は、スマートフォン向けメーター読み取りアプリ「ToruMeter(トルメーター)」をバージョンアップし、アルファベットや記号を含む情報の読み取りに対応できるようにしたと発表した。製品のトレーサビリティー(生産履歴の追跡)を確保するニーズに応える。
ToruMeterは、電気・ガス・水道などのメーターや制御盤の表示部、電子計測器をスマホやタブレット端末のカメラで撮影し、読み取った値と写真を電子帳票に記録するアプリで、2021年に販売を始めた。製造現場での計測・検査や品質管理業務のほか、商業施設やビルの検針業務でも使われている。
今回のバージョンアップでは、製造現場で要望が多かったアルファベットや記号の読み取りに対応。原材料のロット番号や製品の製造番号、モニターに表示される製造や品質に関わる情報も、メーターと同様の操作で読み取れるようにした。原料の使用期限の読み取りや使用量の計測など、製造工程の検針・計測の前後で行う業務の効率化も図れる。
追加される読み取り対象は、紙や外箱、ビン・ボトルのラベルに印刷されているロットナンバーや製品の製造番号。モニターや印刷物に表示されているシリアルナンバーや有効期限、使用期限などの情報も対象になるという。
今後もToruMeterの作業領域を拡大。検針業務やトレーサビリティーに関する一段の業務効率化やヒューマンエラーの防止を支援するなど、この分野のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進していく方針だ。









