2020.03.12 【九州・山口・沖縄特集】コンピュータ沖縄 定額利用のサービス提供へ 知識と体制を整える
名護 社長
コンピュータ沖縄(沖縄県浦添市)の実績は売上高、営業利益ともに目標達成ができる水準で推移している。ウインドウズ7のサポート終了に伴う需要増加や、消費税増税へのシステム対応など順調に推移した。名護宏雄社長は「今後はクラウドやAI(人工知能)などのトレンドも取り入れ、定額で利用できるようなサービスを提供する」と話す。
昨秋からの取り組みとして消費税増税に伴うシステムの改修案件があったほか、ウインドウズ7のサポート終了でPCやサーバーの入れ替え案件が増え、企業などから受注が増加。「サポートが終了した現在でも引き続き買い替え需要がある」と名護社長。
今後は、厳しくなることを予想し、人材確保、人材育成などに注力。次世代高速通信規格5GやAI、IoT、クラウドなどのインフラ環境が整う中、顧客にこれらのキーワードを提案できる知識や体制を整える。サービスの定額利用などを推進し、中堅、中小企業のクラウド利用などを促進する。また、働き方改革も社内で進める。
同社では人材採用を定期的に行っている。現在は中途採用がメーンだが、大学生などの新卒もターゲットに人材獲得を目指している。来年度は企業説明会のほか、学校、大学訪問を推進し、現役の学生だけでなく、学校のOB・OGへの勧誘も行う。「ピンポイントでの提案となるが地道な活動で人材を確保したい」名護社長。
また、5GやAI、IoT、クラウドなど様々なキーワードでITの利用環境が進む中、サービスをサブスクリプション的に利用できるような体制も整える。定額制で中堅・中小企業でも利用しやすいサービスを提供。沖縄県の企業におけるIT利用を促進する。
社内では近年、働き方改革を推進している。最近ではITを活用しながら1人1台持つ社用車のシェアリングやペーパーレスを推進。名護社長は「人材採用面でも働き方改革を推進したい。教育面も充実して、AIやIoT、クラウドなどをキーワードとしたサービスを提供できるようにしたい」と語った。
【九州・山口・沖縄産業特集】記事一覧
●ICや自動車などでシェア
●九州地域19年鉱工業、生産2.7%減・出荷1.8%減
●〝5G〟に高まる期待 需要喚起へ各社取り組み強化
●福岡県IoT認定製品を紹介 31製品・サービスをカタログに
●明光電子 顧客の問題を解決へ システム提案で実績高める
●富士通九州システムズ 卒FIT向けソリューション電気料金節約サービス提供
●人吉アサノ電機 無線式ピーク電力制御システム強化
●エリアトーク 地域情報伝達無線システム普及へ
●長州産業 水素燃料電池システムなど新たな取り組み推進
●九州計測器 システム提案など注力 オリジナル商品も展開
●創ネット 工場メンテ関連サイト立上げ リピート客獲得図る
●QUEST 人材育成事業を展開 AIなど技術者教育にも力
●エフェクト 飲酒運転防止IoTシステムなど福岡県認定製品に選定
●沖縄富士通システムエンジニアリング パートナー企業と共創 経営者と取得目標を共有
●NEC沖縄支店 沖縄のIoT化推進 データマーケティングも活用
●コア九州カンパニー 「コアビジネス」に注力 においソリューション好調
●コンピュータ沖縄 定額利用のサービス提供へ 知識と体制を整える
●おきなわ国際IT見本市 10月開催、幅広い技術披露