【九州・山口・沖縄産業特集】創ネット　工場メンテ関連サイト立上げ　リピート客獲得図る

特集・企画

2020.03.12 【九州・山口・沖縄産業特集】創ネット　工場メンテ関連サイト立上げ　リピート客獲得図る

小口社長

　創ネット（福岡市博多区）は、12月に創業70年を迎える。FAにとどまらず、幅広い分野のオートメーションで社会に貢献し、積極的な情報発信で新規事業に乗りだす。

　Webサイトで「九州産業用ロボット導入.com」などを展開。3月からはさらに工場メンテナンス関連の「九州工場修理メンテナンス.com（https://japan-factory-repair-and-maintenance.com/kyusyu）」を立ち上げた。景気に左右されにくいメンテナンスのリピート客を獲得することが目的。

　メーカーのカタログ配信も19年度から強化、製造業向けカタログポータルサイト「アペルザカタログ」を利用し、サイトと連動したメールマガジンを配信している。掲載されたカタログをダウンロードした顧客を把握でき、営業活動の効率化へ役立てている。

　2年前から社内でRPA（ロボティック・プロセス・オートメーション）を導入し、業務の効率化を図ってきた。今年4月からは複合機を一新し、OCRで自動入力を進めていこうとしている。

　ものづくり企業の技術力向上の応援にと毎月開催している「九州FA技術セミナー」は19年10月に第100回となった。参加無料で、最近はシーケンサ（PLC）、インバータ・モーターなど関心の高いテーマが中心で、満席が続いている。売上げの1割はセミナーでの接点からで、22年度までにさらに1割を新規で開拓する方針だ。

　ロボット関係の引き合いが多く、小口幸士社長は「ロボットを取り扱うところは増えているがPRが下手。我々が一緒になってやれれば」と、SIヤーと提携を組むようなサイトの企画も出ている。今後はサービスロボットに力を入れる。

　これまでは〝FAを実現するプラットフォーム〟をうたってきたが、より広い分野へ、70年を機にキャッチフレーズの変更も考えている。

　小口社長が会長を務める九州電子流通業協議会（KRP）では、福岡エレコン交流会や福岡市機械金属工業会、テレコムサービス協会九州支部などと親睦を深め、異業種交流を進めている。